2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 21:50:43.29 ID:z/IdN2wF0
乗客、乗組員35人を乗せたまま、402便は消息を絶った。その35名の中に、かつてうちに所属していたアイドルも数人いた。
高槻やよい、双海亜美、秋月律子、菊地真、我那覇響、そして天海春香。
本来なら美希がこの便に乗って、俺と春香は仕事の関係で一緒に帰るはずだったが、打ち合わせで先に帰る俺に着いて行く! と言って聞かなかった美希は春香と交代する形で1つ便をずらしたため、俺たち2人は難を逃れることが出来た。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 21:55:10.26 ID:z/IdN2wF0
美希「あっ、プロデューサー……。これ、目を通しておいてください」
あの事件以来、ハニーと呼んでべったりくっついて来ていた美希は俺と距離を取るようになった。自分だけが帰って来たこと、それが負い目になっているのだろう。プロデューサーと呼び方を戻したことによく表れている。
事故後休養していたが、しばらくしてアイドル活動に復帰したものの、モチベーションの低下もあり、人気は急降下、今は派手な金髪を黒に戻し、うちで事務員として働いている。アイドルとして無限の可能性を秘めていた彼女だが、事務員としてもそれなりに優秀だ。天性の要領の良さを持っているんだろう。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 21:57:40.72 ID:z/IdN2wF0
402便の事故を担当した調査委員会の見解によると、事故の原因は急速に発達した積乱雲を避けきれず、ダウンバーストに巻き込まれて海面に叩きつけられた、そう結論を下した。しかし、懸命な捜査にもかかわらず、何一つ見つからず、捜査は早くに打ち切られた。
しかし、そんな中1人の量子物理学者がおかしな自説を振りかざしていた。402便が地球を横切るマイクロブラックホールに吸い込まれ、時空を超えて10年後の2012年8月19日に帰ってくると。
そんな馬鹿げた学説が支持されるわけもなく、その学者は教授の座を追われたと聞いている。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:02:09.59 ID:z/IdN2wF0
小鳥「へ? 何かしらこの書き込み……」
P「どうしました、小鳥さん。また婚活サイトとか見てませんよね?」
小鳥「し、してませんよ! これです、うちのHPの掲示板に書き込まれているんですよ。全く、たちの悪い悪戯でしょうか?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:04:23.07 ID:z/IdN2wF0
社長「君たちもそれを見ていたのか」
P「社長! もしかして書き込みを?」
社長「ああ。ネットの書き込みだから信憑性は薄いんだが、なんとなく何かが起きそうな気がしてね……」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:06:34.74 ID:z/IdN2wF0
P「結局来ちゃったな……」
2日後、俺は羽田空港に来ていた。信じたわけじゃないが、もし本当に帰ってくるなら……。そんな淡い期待を込めて。
??「あれ? 兄……、プロデューサー?」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/04/27(金) 22:08:27.24 ID:whmd9rMQ0
元ネタ とかあるかは知らんが期待
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:08:50.91 ID:z/IdN2wF0
真美「兄……、プロデューサーもさ、ネットの掲示板を見てきたの?」
中身はまだまだ子供だけど。
P「ああ、ご丁寧にうちのHPに書き込まれてたよ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:12:37.34 ID:z/IdN2wF0
>>8 元ネタはドラマ
真美「みんなー! 兄ちゃん連れてきたよ!」
P「ハァ……、ハァ……。兄ちゃんに戻ってるぞ?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:16:32.45 ID:z/IdN2wF0
伊織「そうなんだけど、アイツはどうしたの?」
周りを見渡して、伊織が尋ねる。
P「アイツって美希か? 美希はまだ来にくいんだとさ。事務所で仕事しているよ」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 22:18:32.54 ID:z/IdN2wF0
そして、運命の瞬間がやって来た。
あずさ「あれ? あれはなんでしょうか?」
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