7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 21:32:46.15 ID:BaNO6aKD0
「あずささん、運命の人に出会うために、普段どんな努力をしているんですか!?」
「そうね〜、アイドルとして活躍して、素敵な人に見つけてもらうのが私の計画なのだけれど〜」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 21:39:51.12 ID:BaNO6aKD0
「でもでもっ、ここにきて得意のダンスも頂点といえるレベルまできたと思うし、
次に目をつけるのは見た目かなあと思ったんです!
千早だって歌姫≠ェ冠詞になってからずいぶん経つじゃないか、
そろそろなにか別のものもセールスポイントになるように考えるのもいいんじゃない?」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 21:46:02.72 ID:BaNO6aKD0
「う〜ん……」
思案にふける私の前で真があずささんに泣きついている。
「千早ちゃんも、人の事を自分のことみたいに真剣に考えられて、素敵だとおもうわ〜」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 21:53:12.05 ID:BaNO6aKD0
「くぅっ」
真とひそひそ話しながら、そして唇をかみながら、彼女のはっきりとした、
とても女性的な曲線が描く体のラインを見つめた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:00:03.67 ID:BaNO6aKD0
彼は本気だ。
「本気≠チて書いて、マジ≠チてよむんだよっ!」
と春香が意気揚々と披露してくれたどうでもいい当て字の完璧な例が今目の前にある。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:05:38.07 ID:BaNO6aKD0
「おまちどうさまです」
「そう言って前に置かれた特大のチョコとクリームの山が、
人生の厳しさというものを僕たちに全く遠慮なく示しているようだった。
いつもは気の置けないマスターに殺意のある視線という指向性を極度に持たせた切っ先を向けた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:10:00.85 ID:BaNO6aKD0
「千早ちゃん、なんだか真ちゃんはショックだったみたいね〜」
とおもうでしょう。
彼だけじゃないんです、その先の光を欲したのは。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:15:07.86 ID:BaNO6aKD0
「……はい、そうですよね」
「千早、でもおいしかったでしょ」
「ええ、苦かったけれど、味わい深かったわ」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:20:10.91 ID:BaNO6aKD0
「それからもう一つ。
言葉にしても伝わらないこともある、でも、例えそのどちらだとしても、相手のことを思うのをやめてはだめ。
自分は自分の世界で生きているのよ。
そしてその世界は私たちが見たり、感じたり、考えたことの結果としてできているの」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:24:20.69 ID:BaNO6aKD0
「それで、最初の話に戻るんですけどー」
「のどが渇いたわね〜」
「すみません、マスター、あずささんにアイスティーをお願いします」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:28:45.02 ID:BaNO6aKD0
今、私は、真っ白なドレスを着て鏡の前に立っています。
十年前と変わらぬ髪、十年前よりずっと大きくなった胸。
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