41: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:21:54.14 ID:JGVhH3Y+0
刻命「児童の霊に取り囲まれて、刺された者もいれば、鉄槌で頭を殴られて命を落とした者もいた」
初春「そんな……」
42: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:22:20.22 ID:JGVhH3Y+0
43: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:23:04.63 ID:JGVhH3Y+0
刻命「さて……君は僕のクラスメートを知らないかい?」
初春「え、ええ……」
44: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:23:57.06 ID:JGVhH3Y+0
空色のキャミソールの上から、男物のワイシャツを羽織っていた幼い女の子。
アホ毛が目立っているその女の子は、迷子を捜しているらしく、初春もそれに付き合っていた。
風紀委員の仕事として。
45: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:24:25.17 ID:JGVhH3Y+0
そして、風貌に似合わない柔和な笑みを浮かべて――訊ねてきた。
46: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/25(金) 23:25:35.82 ID:JGVhH3Y+0
刻命「……ん?何かあるのかい?」
顔を顰めることなく、訊いてくる。
不信がるどころか、むしろ優しげな笑みを向けて。
47: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/25(金) 23:26:51.12 ID:JGVhH3Y+0
刻命「そうか……」
話を聞き終えた途端に、小さく顔を顰めだした。
48: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/25(金) 23:27:24.13 ID:JGVhH3Y+0
刻命「3人とも白骨化しているって言ったね」
初春「はい。それがどうしたのですか」
49: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/25(金) 23:28:02.99 ID:JGVhH3Y+0
刻命「ここは慎重に行かないとな。ほとんど崩れ落ちてしまっている」
初春「これって、かなり危ないんじゃ……」
50: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/25(金) 23:28:55.02 ID:JGVhH3Y+0
その上は4畳ほどの小さな小部屋になっていて、その先に廊下へ通じる入口がぽっかりと開いている。
天井から照明がぶら下がっていて、蛍光灯の無機質な光が照らし出していた。
対照的に、廊下は照明が灯っていなく、真っ暗といってもおかしくなかった。
51: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/25(金) 23:29:22.72 ID:JGVhH3Y+0
初春(……レクサーヌ高等学校2年4組、高橋奈央さん……一体、何があったっていうのですか……)
刻命「外傷とかはなく、暴れた形跡もない……餓死か衰弱死したってところだろうか」
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