過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
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2012/05/26(土) 22:01:02.80 ID:l6lpwwcP0
弥勒。
梵語のマーイトレーヤのことで、中国では慈氏と訳されている。
この兜率天(とそつてん)で修行を重ねているという菩薩の名が、文字となって残されたのは、
『弥勒成仏経』が最初であるというのが一般通念になっている。
しかし、実は、それより古く、『無嘆法経典』にその名がすでに著されているのである。
『無嘆法経典』に弥勒の名が著されているという事実が、仏教学者たちに、ひとつのジレンマを与えている。
西遊記の主人公として有名な、唐の玄奘三蔵の記した『大唐西域記』に、
「無着菩薩は、夜になると天宮に昇り、慈氏(弥勒)菩薩のおられるところで、『瑜伽師地論』などを学んだ」
という一節がある。
つまり、三世紀の後半から四世紀の前半にかけて、慈氏という名の人物が実在していたのである。
このことから、弥勒信仰は、兜率天上の未来仏と実在の僧侶の名とが混同されることで始まった、と仏教学者たちは考えている。
はるかに古い『無嘆法経典』に弥勒の名が残され、しかも悪仏と著されているという事実は、
仏教学者たちにとっては、断じて受け入れ難いことになるのである。
むろん、この慈氏という名の僧侶が独覚ではなかったか、と疑う仏教学者は一人としていない。
玄奘三蔵の記述を信じて、この僧侶がふしぎな能力を持っていた、と考える者もいないし、
彼がどうやら誰かに殺されたらしい、ということを気に止める者もいない。
まして、中国史において弥勒教匪と呼ばれた反乱の指導者たち――沙門法慶とか、宗子賢といった連中が、
それぞれに弥勒を自称し、幻術を操るのにたくみであった、ということと、
この僧侶との間に共通点を見いだす者など一人もいるはずがなかった。
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