過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:31:54.40 ID:8rHYgbYP0
心理定規は折れていない右手を額にそっと当て、何かを探しているかのように目を左右に泳がせる。
心理定規「第一層に敵が二十三……味方で戦闘可能状態なのがステファニーを含めて残り九……外にいるのは、削板と垣根と……初春さん」
その呟きを聞いた杉谷はまたしても驚く。大幅に強化された心理定規の能力は、遠くにいる者の詳細を感じ取る事ができるようになったらしい。
190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:33:46.91 ID:8rHYgbYP0
ファイブオーバーの踏みつけ攻撃を、ステファニーは体を床に転がせてかろうじて回避する。
だが、持っていた軽機関散弾銃が少し遠くへと飛ばされ、小さく舌打ちする。
ステファニー(まずいじゃないですか!)
191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:35:18.53 ID:8rHYgbYP0
ステファニー『初春! 今です!』
初春の耳にかけていた無線から、ステファニーの合図が漏れる。
垣根「何をする気だ?」
192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:38:27.38 ID:8rHYgbYP0
青い閃光が第一層の実験場を横切る。
残存する迎電部隊が業火の如く弾を撃つレールガンを必死に抑える。
だが、衝撃はあまりにも強く、実際にレールガンを支えられたのは五秒ほどだ。
193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:39:47.35 ID:8rHYgbYP0
杉谷の一直線の攻撃を回避するのに、心理定規は何の焦りもなかった。
だが、杉谷の右ストレートをかわそうとした瞬間、脳内に強烈な痛みが発生する。
体晶の副作用だ。
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:41:22.18 ID:8rHYgbYP0
心理定規の視界には、共に落ちる杉谷と、その遠く後ろに第一層から落ちてくるファイブオーバーが見えた。
このままでは両方ファイブオーバーに押しつぶされる。
心理定規は杉谷を下敷きにするべく体を移動させようとするが、杉谷もまた同じ発想をしたらしく、心理定規の試みを食い止める。
195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:43:11.37 ID:8rHYgbYP0
削板は必死に垣根の攻撃から初春を守り続けたが、そろそろ限界が近かった。
ずっと痩せ我慢していたが、とうとう視界がかすみ始め、意識は遠のいてくる。
拮抗が崩れ去ろうとした瞬間、垣根の耳に装着されていた小型無線機から通信音が聞こえてくる。
196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:51:59.17 ID:8rHYgbYP0
ギリギリだった。
心理定規のすぐ真横にはファイブオーバーの足が投げ出されており、少し遠くには機体の胴体に下半身を押しつぶされた杉谷が横たわっている。
杉谷「ぐっ……ぐほ!」
197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:55:02.21 ID:8rHYgbYP0
すると、何者かがファイブオーバーの上を歩く音がする。
心理定規は慌てて平然を装い、黒に染めた髪をかきあげる。
ステファニー「元気そうですね」
198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:58:49.94 ID:8rHYgbYP0
ふいー、今日はここまでです。
読んでくれている方、レスしてくれる方、
親身になってくれた方々、ありがとうございます、助かりました。
やっとこさ一番長い戦闘が終わった。物語も折り返し地点を越そうとしているはず。
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