過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 17:44:12.87 ID:DIuXVX8d0
雲川は一体どこからこの作戦全体を眺めていたのか、作戦が完了すると同時に待機させていた迎電部隊に直接指示を送って
心理定規やステファニー達潜入部隊および奇襲部隊を実験場から回収した。
今回の作戦で負傷者を多く出したスクールは、病院の一角全体を貸し切ったらしい雲川の計らいにより早急に治療を受けることができた。
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 17:51:24.70 ID:DIuXVX8d0
入院するよう言われて一週間が経ち、心理定規は言い加減病院食にうんざりしかけていた。
心理定規「まったく、後どれくらい検査をするのかしら」
ステファニー「まぁまぁ、後三日の我慢じゃないですか。ここは学園都市の医療技術を賞賛しましょう。本来なら長期間の入院になっているはずです」
210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:01:23.77 ID:DIuXVX8d0
ステファニーはこれまでの任務と、そして病院で過ごした心理定規との生活を通して、少しばかり彼女の事を知ることができたように思えた。
いつもは済ました顔で任務に取り組み、己の目的のためにのみ行動しているように見えるが、その実、心理定規はこれまで仲間を失うような行動は一切行わなかった。
その気になればスクールの全メンバーを能力の使用により完全操作できるだろうが、そうするわけでもなく、さらに潮岸の屋敷の任務でも潮岸達の直接の護衛という
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:19:41.68 ID:DIuXVX8d0
心理定規「……」
躊躇うかのように口を閉じる心理定規にステファニーは心配した表情で聞く。
ステファニー「心理定規、私は……その、貴方の事を少し誤解していました。貴方は貴方なりに仲間の事を想って行動している。
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:21:09.11 ID:DIuXVX8d0
心理定規「初春さん、それに雲川、わざわざ来てくれてありがとう」
雲川「おいおい、私は呼び捨てか? 別にいいけど」
ふんと鼻息を鳴らし、雲川は改めて心理定規、ステファニー、そして初春を見る。
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:24:47.07 ID:DIuXVX8d0
一頻り喜びを分かち合うと、雲川が徐ろに咳払いを一つ出す。
雲川「さて、本題に入らせてもらおうか」
任務が終わってからというもの、雲川は心理定規達の前に現れなかった。治療に専念してもらうためだろう。
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:26:00.19 ID:DIuXVX8d0
初春「打ち上げをしましょう!」
初春の言葉に病室にいる一同は一瞬の間を置く。
心理定規「打ち……上げ?」
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:27:32.84 ID:DIuXVX8d0
初春「削板さん! 体は大丈夫なんですか!?」
ステファニー「というかさっき意識が戻ったばかりのはずでは?」
削板「問題ない! こんなもの根性でどうとでもなる!」
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:30:09.75 ID:DIuXVX8d0
一週間後、無事に退院したスクールのメンバーは全員貝積の屋敷へと訪れていた。
初春が打ち上げの場所を探すのを困っていたところ、貝積が快く会場を提供してくれた。
屋敷はどこか潮岸の屋敷と似ており、広いホールにテーブルが幾つも並べられている。
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:32:46.07 ID:DIuXVX8d0
事件が起こったのは打ち上げが始まって二時間後だった。
削板「さぁ野郎共! 準備は良いか!?」
突然マイクを握り締めた削板が大声で叫ぶ。
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/28(月) 18:34:14.34 ID:DIuXVX8d0
削板「お前ら、今日は来てくれてありがとう! 約束通り、お前達のための催し物は完璧に準備できている!」
「削板ー!」「良くやったぞ!」と迎電部隊の全員が高らかに声を上げる。
いつのまにこいつらはこんなに仲良くなったのだろうかと首を傾げるステファニーだが、削板は構わず司会を進める。
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