過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/11(水) 21:05:46.32 ID:R4U5CUh20
苛立たしげに立ち上がったステファニーは雲川や貝積に一度も振り返ることなく部屋を後にしてしまった。
初春「す、ステファニーさん! 待ってください!」
慌てる初春は急いで席を離れるとステファニーの後を追って退室した。
部屋に貝積と雲川だけが残り、何度目かの重い空気が流れる。
貝積「組織はバラバラだな。これは想定内なのかな、雲川?」
雲川「認めよう、垣根にしてやられたよ。潮岸を秘密裏に処分したのが裏目に出た」
貝積「まったく反省しているようには見えんな」
雲川「しているけど。私はスクールのことを、思いのままに動かせる便利な闇の住人だと思っていた。
けれどそれは違ったということ」
本当に反省と後悔をしているのだろう、雲川はため息をつき、天井を見上げる。
雲川「私はスクールをただの道具としか思っていなかった。結果、私の意見だけではスクールは動かなくなってしまった。
だが、心理定規は違った。あいつはスクール全員を正面から接し、本当の意味で仲間の信頼を勝ち取ってきた。
スクールは闇の住人の巣窟だった。けれど、数々の任務の中、泥まみれの世界から脱出しようと抗う集団へと変貌した」
貝積「彼らの力量を測りきれなかったと?」
雲川「その通りだけど」
貝積「なら、どうするつもりだ?」
雲川「私の使命はお前の脳になること、そしてお前の使命は原石を守り、学園都市を守ること。だとしたら、今できることは
垣根の計画を暴き、阻止することだ。そのためにも……心理定規を救出するさ。
だが、武力を持たない我々はスクールに頼らざるを得ない。彼女らの信頼を失った今、
初春達が我々の所に戻ってくるのを待つ他ない。そして彼女達が戻って来た時は、私は本当の意味で彼女らの力になろうと思うけど」
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