102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 10:51:08.64 ID:QZJMbgLX0
ついでに言えば炊事洗濯等の家事仕事は、私も出来ない方ではないとは思っていたけど、彼女に比べるとレベルの違いをまざまざと見せ付けられてしまう。
言うなればプロと素人と言った感じだろうか。
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2012/05/21(月) 10:52:23.81 ID:QZJMbgLX0
そして香りを楽しんだ後に口を付ける。
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2012/05/21(月) 10:54:57.21 ID:QZJMbgLX0
同い年とはいえ彼女は一新人作家であり、一応、商業誌における実績のある私に対して、プライベートでも最初は『東結先生』と呼び、それから『船見先生』となり、やがて『結衣先生』とやっと名前で呼んでくれるようになり、最近になってようやく『結衣さん』と呼んでくれる所まで来たのだった。
105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 10:57:20.70 ID:QZJMbgLX0
彼女は元々漫画を描くのが趣味で、大学在学中にも同人誌を発行していたりしていたのだが、就職先も決まり卒業を前にして突然、頭の中に直接『びびっと』天啓の様なものを受けて漫画家になる事に決め、専門学校に通う事にしたらしい。
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2012/05/21(月) 10:59:02.06 ID:QZJMbgLX0
私は彼女と組む事が決まった時に京子との事を話した。彼女と、鏡子とこれからの道を共に歩んで行くにあたって、京子の事は絶対に話さなければいけない事だと思ったからだ。
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2012/05/21(月) 11:01:02.64 ID:QZJMbgLX0
彼女の性格は幼い頃の気の弱かった京子と、中学生の頃の天真爛漫な京子を足して2で割った様な感じだった。今考えると気の弱い京子も天真爛漫な京子も、変わらずに好きだったのだと思う。やっぱり私はその時その時の自然な『ありのままの京子』が好きだったのだと改めて思う。だからあの時、頭を打って強制的に性格が変わってしまった京子を受け入れられずに、その反動もあって京子の事が好きなんだ。と自覚したのだと思う。
そして今。私の前にいてくれる『鏡子』。京子と容姿や雰囲気はそっくりだけど、やっぱりどこか違う『きょうこ』。私はそんな彼女にどんどん惹かれていっている。
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 11:02:38.95 ID:QZJMbgLX0
鏡子「結衣さん」
そんな事を想っていると、彼女が私に声を掛けて来た。
109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 11:04:01.54 ID:QZJMbgLX0
彼女の優しさが心遣いが素直に嬉しかった。そして愛おしかった。
そうだっ。彼女は京子とは違う。幾ら似ていると言っても生き写しだったとしても、彼女は『斎藤 鏡子』は『歳納 京子』とは違う。
110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 11:05:03.62 ID:QZJMbgLX0
私は未だ心のどこかで彼女を『歳納 京子』と重ねているのかもしれない。そして彼女もそれに気付いているのだと思う。それでもその事を受け入れた上で、私を慕ってくれているのだと思う。
111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 11:06:47.84 ID:QZJMbgLX0
それじゃあ駄目なんだ。
112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/21(月) 11:09:02.38 ID:QZJMbgLX0
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