過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:31:36.16 ID:vLaUGEUOo
親父とお袋が死んだということで、俺の家には親戚が多数集まっていた。

中には、「こんな奴いたか?」というような自称親戚も多数いた。


以下略



59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:32:29.69 ID:vLaUGEUOo
それもそうか。

親父達がいくら溜め込んでいたかは知らねえが、俺が介入すれば遺産の分配は荒れる。
いくら俺がガキといっても、実子である以上その意見が民事で全く受け入れられない訳はねえ。
なら、最初から俺の存在を抜きにして、『公平』な話し合いをしたほうがいいだろう。
以下略



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:33:53.39 ID:vLaUGEUOo
別に親父達の遺産になど興味はない。
相続争いでも何でも勝手にやっていればいい。


だが、この状況では、俺の辿れる道は限られてくるのは問題だ。
以下略



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:36:54.95 ID:vLaUGEUOo
ある日の深夜。

「おじさん、夜分遅くにすみませんが、少しよろしいでしょうか。」

俺は2枚の切り札を携え、家に(勝手に)宿泊している、親戚の男の部屋を訪ねた。
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:38:23.68 ID:vLaUGEUOo
「……ふぅーーー、うまい。それで、どこまで話したかな?」

男はグラスに注がれた酒を一気に呷り、赤らんだ顔でこちらを向いた。


以下略



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:39:43.23 ID:vLaUGEUOo
さて、そろそろ頃合いだ。

「話を戻します。その件について、是非僕のほうからおじさんにお願いしたいことがあるのですが。」

そう言って俺は、机の上に一冊の資料を提示した。
以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:41:26.82 ID:vLaUGEUOo
「学園都市……確か超能力者を量産しているとかいう噂の……」

男は酒の回った頭で、おぼろげな記憶を拾っているようだ。


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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:43:42.10 ID:vLaUGEUOo
「むう、しかし、結局入学金や、内部での生活費等は我々の誰かが出すんだろう?
 我々に迷惑をかけたくないという発言と矛盾していないかい?」

男が渋い顔で聞いてくる。金の話には敏感な奴め。

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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:44:49.62 ID:vLaUGEUOo
男は、これを快諾した。

酩酊状態であったこともあるだろうが、入学金程度のはした金で、
目の上のたんこぶだった俺を排除できるという案が魅力的に映ったのだろう。
俺の提示する書類を熟読することなく、次々にサイン、捺印をしていった。
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:46:05.32 ID:vLaUGEUOo
何が心残りかって?

決まっている、飾利のことだ。


以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:47:40.74 ID:vLaUGEUOo





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