過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:36:54.95 ID:vLaUGEUOo
ある日の深夜。

「おじさん、夜分遅くにすみませんが、少しよろしいでしょうか。」

俺は2枚の切り札を携え、家に(勝手に)宿泊している、親戚の男の部屋を訪ねた。
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:38:23.68 ID:vLaUGEUOo
「……ふぅーーー、うまい。それで、どこまで話したかな?」

男はグラスに注がれた酒を一気に呷り、赤らんだ顔でこちらを向いた。


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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:39:43.23 ID:vLaUGEUOo
さて、そろそろ頃合いだ。

「話を戻します。その件について、是非僕のほうからおじさんにお願いしたいことがあるのですが。」

そう言って俺は、机の上に一冊の資料を提示した。
以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:41:26.82 ID:vLaUGEUOo
「学園都市……確か超能力者を量産しているとかいう噂の……」

男は酒の回った頭で、おぼろげな記憶を拾っているようだ。


以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:43:42.10 ID:vLaUGEUOo
「むう、しかし、結局入学金や、内部での生活費等は我々の誰かが出すんだろう?
 我々に迷惑をかけたくないという発言と矛盾していないかい?」

男が渋い顔で聞いてくる。金の話には敏感な奴め。

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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:44:49.62 ID:vLaUGEUOo
男は、これを快諾した。

酩酊状態であったこともあるだろうが、入学金程度のはした金で、
目の上のたんこぶだった俺を排除できるという案が魅力的に映ったのだろう。
俺の提示する書類を熟読することなく、次々にサイン、捺印をしていった。
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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:46:05.32 ID:vLaUGEUOo
何が心残りかって?

決まっている、飾利のことだ。


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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:47:40.74 ID:vLaUGEUOo





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69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:48:38.65 ID:vLaUGEUOo
それは、独りよがりな告白。

それを言うべき相手はおろか、俺以外の誰も聞いていない独白。

だが、今この場においては、それでも十分だった。
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:49:52.36 ID:vLaUGEUOo
数日後。

男との交渉を終え、学園都市に編入する準備を始めた俺は、
その合間を見て飾利と会う約束をしていた。

以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/21(月) 21:50:53.13 ID:vLaUGEUOo
「そう言うな。こっちは引越しの準備もあって今忙しいんだ。」

「!!!」

引越しという言葉を聞くと、飾利は一層暗い顔になった。
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