過去ログ - 律「うぉっちめん!」
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236:律「うぉっちめん!」 [sage saga]
2012/10/29(月) 12:53:12.69 ID:wxkse66t0
 
男3「……」

男1「どうしたのかね」

男3「……まさかとは思うんだが、我々のやっている事が会長に知れてしまったのでは?」

男1「おい、場所を考えろ。軽々しく口に出来る話題じゃないぞ」

男3「し、しかし……」

男2「実は、私も一番初めにそれが思い浮かんだ。連絡を受けた時にね」

男1「やれやれ…… いいか。仮に、あの事を問い詰めるのが目的だとしたら、わざわざこんな
   場所を選ぶと思うか? 普通は会長室に呼びつけるだろう。それにだ……」

男3「そ、それに?」

男1「我々は先代の下、琴吹グループをここまでの大企業にした功労者だぞ。いくら会長といえど、
   簡単に我々をどうにか出来る訳が無い。アイドル上がりの小娘にこれ以上好き勝手されて
   たまるものか」

男3「そ、そうだな。その通りだ」

男2「だといいのだが……」

男1「とにかく、この話はこれで終わりだ。あまり聞かれたくない連中も来ているしな」

男3「えっ?」

男1「君の三つ後ろのテーブルに警察関係者が二人いる。以前、便宜を図ってやった刑事だ――」



刑事2「――なあ、本当に来るのか?」

刑事1「大丈夫だって。今まで何度も使ってるチクリ屋なんだ。信用性は俺が保証するよ」

刑事2「お前の保証なんか当てになるか。今はどれだけ用心しても足りないんだ。おとといの
    襲撃の件もあるしな」

刑事1「ああ、ありゃひどかったな。あいつ、脳挫傷でまだ意識不明だぜ。おまけに両手の
    指を全部折られて……」

刑事2「一体、どこのどいつだ。警察を舐めくさりやがって……!」

刑事1「それにしても、このお上品な雰囲気は何とかならんかな。俺達、浮きまくってるぞ」

刑事2「下らん事を気にするな。浮いてんのは俺達だけじゃない。見てみろよ、あっちの席」

刑事1「ん? ああ、あれ、いつものうっとうしいブン屋じゃないか」

刑事2「何を嗅ぎ回ってんだかな……――」



ルポライター「――んで、鈴木の奴が盗聴されてたってのは確かなんだろうな」

編集者「確かっていうか、電話の感じが盗聴されてるっぽかったんで…… あ、あの、やっぱ
    鈴木さんが死んじゃったのと何か関係あるんですかね?」

ルポライター「大ありどころか、鈴木は殺されたと睨んでるぜ、俺は。第一、俺から見りゃ
       鈴木に自殺する理由なんてねえんだ。遺書も取ってつけたような事しか書いて
       なかったしな」

編集者「こ、殺された……? 俺、鈴木さんに、ヤバい事件に首突っ込んでんじゃないか、
    って冗談言っちゃいましたけど、まさかマジで……」

ルポライター「当たらずしも遠からず、ってトコだな。ここ最近、くせえ事ばかり目につくからよ」

編集者「と言うと?」

ルポライター「10月7日の事だ。鈴木と電話で話したんだが、そん時にあいつが言ってたんだ。
       『そういえば今日、平沢唯さんに自伝出版の協力を頼まれちゃったんですー』
       なんてな」

編集者「盗聴される前日ですね」


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