過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
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303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/06(水) 20:17:16.09 ID:LXK7B9AAo
おっぱい


304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:12:58.58 ID:9kZF2/kRo

 案の定、翌日の朝も幼馴染がやってきた。
 俺はベッドで惰眠を貪る。幼馴染は俺の勉強机を使い、コーヒーを飲みながら読書していた。

 なんだか、鼻水がとまらない。風邪をひいたのだろうか。
以下略



305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:13:25.80 ID:9kZF2/kRo

「俺?」

「きみ。触るもの皆傷つける感じでした」

以下略



306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:13:58.07 ID:9kZF2/kRo

 会話はそこで途切れた。その頃の俺は、彼女が言うような不安定な状態だったのだろうか。
 それを思えば、今の精神状態は比較的まともと言えるのか。
 本人の実感としては、そんなに変わらないのだけれど。

以下略



307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:14:24.21 ID:9kZF2/kRo

 俺の自尊心が傷ついたのは、やはり中学二年の、あのことが原因なのだろうか。
 走れなくなったこと。そして生まれたフラストレーション、舌打ち、暴言、自暴自棄。

 まぁどうだっていいや、と俺は思う。どうせ今日は雨が降ってて走れないし。降ってなくても走らないけど。
以下略



308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:15:16.64 ID:9kZF2/kRo

 俺は幼馴染の横顔を眺めた。じっと本を読んでいる。
 見慣れた顔だ。こいつが自分の部屋にいると思うと、不思議な印象を受ける。
 
 何を考えているのか、さっぱりわからない。なぜこんなところで本を読んでいるんだろう。
以下略



309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:15:44.16 ID:9kZF2/kRo

 翌日の月曜日、学校につくとモスとタカヤが教室で話をしていた。
 俺が混ざろうとすると、彼らはどこか安堵したような表情になる。口げんかでもしていたのかしら。

「なあ」
以下略



310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:16:24.67 ID:9kZF2/kRo

 なんとも説明しがたい。
 俺は彼女を憎からず思っている。彼女にしてもそうだろう。
 
 けれどそれは、恋愛感情ではない(というより、俺には恋愛感情と言うものがいまいちよく分からないのだが)。
以下略



311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:16:58.69 ID:9kZF2/kRo

「……あ、そうなんだ」「へえ」「まじかよ」「知ってた?」「いや、でもまぁそうかなって」「だよね、そんな雰囲気だもんね」
「まじかよ……」「どうした、何落ち込んでんだ」「いや、別に……」「好きだったん?」「ち、ちげえよ!」

「……」
以下略



312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:17:26.46 ID:9kZF2/kRo

「いいかげん、思いつきで発言するのやめません?」

 彼女はじとっとこちらを睨む。

以下略



313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:18:06.00 ID:9kZF2/kRo

 不意に教室の扉が開く。教室のざわめきが、なぜだかしんと収まった。
 扉を開く音が大きかったというのもあるし、開けた人間の髪の色が茶色だったということもある。

 先輩の弟さん。……そういえば、先輩の弟ということは、彼は俺たちと同学年だったのか。
以下略



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