378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:41:34.14 ID:+kD5xfkMo
「あーだりー」
タカヤに解放されてから、俺は大きく息を吐く。
379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:42:01.27 ID:+kD5xfkMo
この場でする話ではないように思えて、俺は彼女に話しかけるのをやめた。
不意にポケットの中の携帯電話が震えた。
メールだ、と思うが、心当たりがない。
380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:42:46.25 ID:+kD5xfkMo
「パパ?」
と幼馴染が俺を見て小首をかしげる。訝るような目で。こいつはいったいどういうつもりなんだ。
381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:43:13.64 ID:+kD5xfkMo
「なにはともあれ、仲が良いのはいいことだ」
モスは頷く。こいつはやっぱりどこかずれている。
382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:43:40.26 ID:+kD5xfkMo
昼休みに新聞部の部室に行く。タカヤは妙に緊張していた。
幼馴染は「みー」を連れてきた。なぜかはしらない。たぶん先輩が呼ばせたのだろう。
俺と幼馴染は、どうなっても「みー」には気を遣わざるを得ない。
383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:44:11.45 ID:+kD5xfkMo
俺はしらんぷりして先輩と話す。
「先輩は、趣味とかあるんですか」
384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:44:41.11 ID:+kD5xfkMo
「先輩の恋愛観をお聞きしたいです」
インタビューかよ、とまたモスが言った。タカヤが少しだけ身を乗り出しかけた。
385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:45:07.10 ID:+kD5xfkMo
先輩に話を振ったのは失敗だった、思い、俺は「みー」に向き直った。
「君は?」
386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:45:46.53 ID:+kD5xfkMo
「それで、えっと……」
俺は質問を繰り返す。
387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:46:16.54 ID:+kD5xfkMo
「マフラーとか?」
うん、と彼女は頷く。
388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:46:53.95 ID:+kD5xfkMo
俺の祈りが通じたのか、モスはこちらを見て不服そうに目を下ろした。俺は安堵する。
その様子を見逃したのか、今度はタカヤが口を開く。
やめろ、お前は存在自体が危ないから。現状不発弾だけど、ちょっとした衝撃でやばいから。
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