756:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/06/29(金) 19:34:11.92 ID:9adQfU0Ro
ちょっとだけはしゃいでる妹かわええ
757:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:05:50.62 ID:yIyBOkhco
「何の用?」
と訊ねると、アキは少し気まずそうに呻いた。
758:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:06:33.80 ID:yIyBOkhco
彼女は適当な世間話を始めたかと思うと、不意に幼馴染の話を始めた。
「また仲良くなったの?」
759:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:07:13.19 ID:yIyBOkhco
「ね、彼女はできた?」
「べつに」
760:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:07:51.04 ID:yIyBOkhco
“あなたみたいな人を好きになる女の子なんて、どこにもいないよ”
アキは呪いでも掛けるように、ことあるごとに俺にそういう言葉を向けた。
大抵の場合は人間性や生活態度について貶められた。
761:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:08:16.86 ID:yIyBOkhco
それに比べて――この“アキ”はなんだ?
けっして以前のような歪さが損なわれているわけではない。
むしろ影にひそんでいる分、その歪みは以前よりも強まっているように感じられる。
762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:08:42.91 ID:yIyBOkhco
そう考えて、俺はたまらない罪悪感に駆られる。
俺に、そんなことを考える資格はあるのだろうか。
だが、なぜそんなことを思うのか、まったくわからなくなる。
763:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:09:10.73 ID:yIyBOkhco
「だめ?」とアキは言った。
「だめ」と俺は答える。
764:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:09:39.45 ID:yIyBOkhco
翌日の朝、モスとタカヤから連絡があり、どこかで会わないかという話になった。
俺たちは駅前のマックに集まった。モスが言うので幼馴染にも電話を掛けた。
彼女はまだ以前どおりという雰囲気ではなく、少なからず暗い気分を引きずっているように見える。
765:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/30(土) 22:10:08.80 ID:yIyBOkhco
特に、目の前にいる幼馴染に関してはどうしても気になってしまう。
一度アキについての話をしたとき、彼女は平然としていたのに。
それなのに、じっさいにアキと会い、目が合っただけで、ひどく憔悴しているようにみえる。
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