358:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 17:19:58.30 ID:GRF9SiCDO
魔王「っ!」
機姫の構える銃の口に紫電が纏うのが見えた次の瞬間、魔王の防御障壁に何かが突き刺さった。
その何かが機姫の放った銃弾だと魔王が理解するよりも先に、百メートル弱の距離を目にも留まらぬ速度で飛翔してきた銃弾が行動を起こす。
魔王の防御障壁と同じ属性の魔力で構成された弾頭はその身を削り、同属性である魔王の防御障壁に干渉して、異物を反する障壁の斥力を減退させる。
359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 17:41:34.90 ID:GRF9SiCDO
光と音の奔流が激震となって校庭全体を襲い、遠く離れた校舎の窓を叩き割った。
間一髪、直撃を逃れた魔王は吹き荒れる破壊の猛威の中で、自分の前方に魔力を集中させた。
その視線の向こうには、棒立ちで固まる機姫の姿。
引いて態勢を立て直すのは肝要だが、好機と捉えればどこまでも勇往邁進。
魔王はそんな自分の考えに沿って、隙を見せた機姫に最大級の反撃をお見舞いした。
360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 18:10:00.28 ID:GRF9SiCDO
〜 放送席 〜
吸血女子『激しい攻防が繰り広げられている! だがしかし! ここで魔王の前方に魔方陣が出現! 決めるか!? 決めてしまうのか!?』
機械男子「魔王ビームか……」
361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 18:50:38.76 ID:GRF9SiCDO
魔王の魔力が幾重にも連なる紅い光線となって機姫に殺到する。
しかし、その圧倒的暴威を前に、機姫は不敵な笑みを浮かべながら、声高らかと叫んだ。
機姫「それを……待っておったーッ!」
362:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 19:28:55.93 ID:GRF9SiCDO
機姫「……ふむ、あの機械族の二人はよく調整してくれたようじゃの、後で感謝せねばな」
二、三度と腕を回し、機姫はニヤリと微笑んだ。
機姫は今、鋼の砦の中にいた。
両肩の上には握り拳大の口径を持つ二連砲門がそれぞれ鎮座し、左手には鋼盾、右手には蒼く輝く魔刃を先端に備えた突撃銃。
363:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 20:25:24.47 ID:GRF9SiCDO
…………………………
機姫「穿ち抜け『クイーン』!」
魔王「魔王ビーム(連射)!」
364:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 20:39:36.73 ID:GRF9SiCDO
魔王「待て、勇者!」
勇者『待たない! こんなバカ騒ぎはすぐに……』
魔王「ああ、もう終わりだ。私の勝ちでな」
365:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 20:49:12.43 ID:GRF9SiCDO
機姫「言ってくれるのう? しかも、たった七分でカタを付けると? 何ぞ策でもあるのか?」
魔王「ああ、策を弄するのは貴様だけではないからな」
機姫「ならば……見せてみよ! このワシを打ち破る策とやらを!」
366:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 20:59:33.39 ID:GRF9SiCDO
機姫の突撃銃から誘導弾が連続で射出される。
忠勇なる機姫のシモベたちは魔王に向けて次々と飛翔し、
機姫「なっ!?」
367:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 21:10:29.94 ID:GRF9SiCDO
吸血女子『こ、これはどういう事でしょうか!? 機姫ノーコン! 草野球へ酒ビン片手に乱入してきた酔いどれオヤジ並みにノーコンです!』
会長『むう、あれは……』
吸血女子『知っているんですか会長!』
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