38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 17:24:26.91 ID:9OEyVz1DO
吸血女子『さて、今回の相手校のデータが届きましたよ』
魔王『私立獣高校。全生徒が獣人で、選ばれた種の誇りというのを校訓に掲げているようだな』
吸血女子『エゴの塊ですね。なんで人魔の入り乱れる中立地帯に建てたのか理解に苦しむ高校です』
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2012/05/25(金) 17:34:17.12 ID:9OEyVz1DO
〜 短距離走 〜
吸血女子『さあ、第一種目の短距離走が始まりました!』
獣男子「はははっ! 遅い! 遅すぎるぜ!」
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2012/05/25(金) 17:47:39.26 ID:9OEyVz1DO
〜 障害物競走 〜
ドカーン。
獣男子「ぐはぁっ!」
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2012/05/25(金) 18:10:46.21 ID:9OEyVz1DO
〜 最終プログラム前、休み時間、テント 〜
魔王「お、ここにいたか?」
勇者「ガタガタガタガタ」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 18:38:07.75 ID:9OEyVz1DO
勇者「そうだ! お前はいつもオレを矢面に立たせてひどい目に合わせるじゃないか!」
魔王「それは……」
勇者「もう知らん! フルマラソンには出ない!」
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2012/05/25(金) 18:56:55.24 ID:9OEyVz1DO
勇者「え? ……えっ?」
魔王「……いや、すまない。
覚えているわけがない。当然だ、昔の事だからな……」
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2012/05/25(金) 19:12:42.62 ID:9OEyVz1DO
勇者は何も答えられ無かった。
目の前の気丈な、いや、必死で気丈に振る舞おうとしている魔王に、掛けられる言葉が何も見つからなかった。
頭が、舌が、まったく動かない。
いや、動いたとしても、紡がれる言葉は真実とはほど遠く、魔王に本当の意味で届く事は無いように思えてしまう。
それが「はい」か「いいえ」どちらでも……。
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2012/05/25(金) 19:29:00.39 ID:9OEyVz1DO
魔王「放送席に……戻る……」
勇者「あ、うん……」
魔王「それじゃ……」
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2012/05/25(金) 19:42:22.18 ID:9OEyVz1DO
こんな物が地面に転がっている理由は1つしかない。
勇者「……魔王」
勇者は少しだけ、本当にわずかの間だけ迷い、決心する。
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2012/05/25(金) 19:58:50.35 ID:9OEyVz1DO
〜 校庭 〜
勇者「……」
獣走者「……」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 20:06:26.37 ID:9OEyVz1DO
吸血女子『ところで魔王さん。さっきから、なにやら口数が少ないですね?』
魔王『む……そう、か』
吸血女子『許婚の勇者くんとナニかあったのでしょうか? とても気になる所です』
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