11: ◆NbVYo5G9JI[saga]
2012/05/27(日) 15:43:02.70 ID:Az9zPVOao
意外にも片付いている部屋だなとプロデューサーは思いつつも、気絶したままの響をベッドに運ぶ。
恐らく強く頭を打って気絶してるだけだろう。息もしてるし穏やかだ。だが部屋に入った時のペット達の姿は穏やかじゃなかったが。
部屋に置かれた小さな机の上に座るハム蔵とプロデューサーは話をしてみる事にした。
P「で、本当にハム蔵は喋れるんだよな?」
ハム蔵「この通りだプロデューサー殿」
P「お前が喋れるって他に誰が知ってるんだ?」
ハム蔵「ここにいる仲間と響だけだ」
P(想像してみて欲しい……。人の言葉を喋るハムスター。正にミステリー。況してや声が小山〇也をを思い出させるこの渋さ。外見と不釣り合いすぎるわ)
P「他の動物たちは喋れないのか」
ハム蔵「うむ。基本的には私が通訳して響に伝えているのだ。しかし、響も彼らとはもう長い付き合いだ。些細な事は理解できる」
P「成程な……。で、どうやっていつから喋れるようになったんだよ」
ハム蔵「業界に入って間もない頃……売り出し真っ最中の響はアイドルとしてはまだまだ未熟だった……」
ハム蔵「意思疎通が出来なくとも俺達の食費と故郷の家族の為に働く響の姿は私達には分かった。その上で何かできるのではないかと思ってな。連日テレビを見ては人の言葉を覚え、喋る訓練をし、今に至る」
ハム蔵「響には才能があるが、知識と経験に欠ける。そこを私が補う事で響はすくすくとアイドルとして成長していったのだ。勿論、プロデューサー殿の助力あってこその響だが」
P(何だろう、泣ける感動秘話なのにファンタジー要素強すぎ。ハムスターに知識で負けるとかちょっと響さん……)
P「な、成程な。大体話はつかめた」
ハム蔵「で、プロデューサー殿。響があんな形相で帰ってくるなんて初めて見たぞ。事務所で何かあったのか?」
P「あぁ……それを聞いちゃいますか。そうだよなぁ、言葉通じるなら言っておくべきなんだろうなぁ」
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