過去ログ - P「響を忘れてた」
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21: ◆NbVYo5G9JI[saga]
2012/06/01(金) 22:30:48.01 ID:f4sf9lF8o
ハム蔵「響……お前に無理をさせたのは謝る。私達は今までしてきたことが一番だと思ってた。けどそれはお前の――」

P「――いや、ハム蔵。お前は間違っちゃいないよ」

ハム蔵「プロデューサー殿……?」

P「響。本っ当にごめん。先にお前をほっといて仕事に夢中になってた事は謝る」

響「それは前も謝られたよ」

P「それでもだ」

響「……」

P「今まで続けてきた事を辞めるって事はさ、これまで積み上げた努力と気持ちと別れる事なんだよな」

P「貴音はさ、アイドルは辞めたけど今だ女優業とかで今でも頑張ってるだろ? それは場所を変えても今までの努力と気持ちと別れたくないっていう意の現れだと思うんだよ」

P「だって、結婚した今。辞めちまっても何ら問題ないわけだしさ」

P「寧ろ辞めなかったのは驚いたよ、俺は。これを機に専業主婦にでもなるのかとずっと思ってたからな」

響「貴音は才能も、ファンもあるから……」

P「確かにな。でも響にも才能やファンはいるじゃないか」

響「自分には……続けて行ける覚悟が、無いよ」

P「――覚悟、か。貴音もアイドルから女優に転業した時は今の響みたいな不安に陥ってたのかねぇ」

P「でもさ響」

P「響も今までアイドル続けてた中で辛かったり、楽しかったり、悔しかったりっていろんな経験をしてきただろ?」

P「これって、続ける覚悟が無きゃ出来なかった事だよな」

P「確かにこのままアイドルを辞めて普通の女子高生に戻るのも手だ。その道を選んだのなら否定もしない。寧ろ応援する」

P「けど……俺は響の覚悟から成り立った経験がこうも簡単に消えてくのは、悲しいよ。仲間として、765プロの……家族として」

響「悲しいって……自分が悲しい時に、辛い時に相談に乗ってくれなかった奴に言われたくないよ!!」

ハム蔵「……」

P「それに対しては申し訳ないって思ってるよ。俺の不甲斐無さでお前を傷付けたのは俺が馬鹿だからだ」

ハム蔵「プロデューサー殿……」

P「俺の言ってる事は全部自分勝手な我儘だよ。響が辞めて欲しくない理由を今頭の中で必死に整理して、言葉にしてる」

P「それでもさ、辞めさせたいって言葉は出てこないんだよなぁ」

P「それに、ハム蔵も他のペットの皆も同じことを思ってると思うぞ。……な、ハム蔵?」

ハム蔵「私は……私達の為に頑張る響を支えてやれるのは一緒にいる事だけだと思ってた。けれど、こうしてプロデューサー殿に機会を与えられた事で一緒にいるだけじゃ重荷になるのではという不安が消え、響の力になれてると過信していた」

ハム蔵「……けれど、私達が居る事でお前が苦しんで、アイドルを辞めるというのなら、私達はお前の傍から離れよう。苦しんでいるお前に私達は只の重荷だ」

響「そんなの――ただの脅しじゃないか」



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