過去ログ - まどか「魔法少女の短編集」
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17:参観日[saga]
2012/05/30(水) 22:50:26.95 ID:kWyICNRF0
(目玉焼きもアリよね……いえ、西海岸っぽくサニーサイドアップとでも呼んでみようかしら)

 心なしかおしゃれな感じに。

 そんなどうでもいいことを考えながら、曲がる回数は左右一回ずつ、最短距離で卵の特売コーナーを目指す。
以下略



18:参観日[saga]
2012/05/30(水) 22:55:36.76 ID:kWyICNRF0
「おどかすなよ……外であんまりそれ言わないでくれる?」

「大丈夫よ、周りには誰もいなかったもの」

「それでもだよ」
以下略



19:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:00:33.93 ID:kWyICNRF0
「両方買っちゃえば?」

「……分かってて言ってんだろ。どっちかしか買う金がないの!」

「えっ」
以下略



20:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:04:26.15 ID:kWyICNRF0
「佐倉さんはどっちが食べたいの?」

「それが決まってたら苦労しねーよ」

「そう。なら私は抹茶ミルク味にしようかな」
以下略



21:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:07:48.70 ID:kWyICNRF0
*************************

 今度は自動でない扉の鍵を開けて、ほっと一息つく。

「ただいま」
以下略



22:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:17:55.14 ID:kWyICNRF0
 宣言通り、今夜はオムライスを作った。
 自分ではお店で出されるようなふわふわ感には及ばないと思ったけど、佐倉さんは「十分うまいよ」と言ってくれた。

 片付け、お風呂、洗濯。
 全ての家事を終わらせてからがようやく私の時間。
以下略



23:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:22:46.56 ID:kWyICNRF0
 宿題が全部終わると、これで完全に私の時間。
 と言っても特別することなんかなくて、テレビを見るか本を読むか。

 昨日読みかけた本はどこまで読んだかな……
 あまり面白くなかった気がするけれど、物語の終わりというのはどんなものでも気になる。
以下略



24:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:32:38.94 ID:kWyICNRF0
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 爽やかな日が差す絶好の行楽日和、もしくは睡眠日和な日曜日だというのに、私は学び舎に向かうために早起きをしなければならなかった。
 平日の休日のためとはいえ、本来の休みが潰れるというのは喜ばしいものとは言えない。

以下略



25:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:44:41.77 ID:kWyICNRF0
 午前中の授業は短縮だったからか、どれもふわふわした空気に包まれていた。
 午後から授業がある先生もない先生も、保護者が来る生徒も来ない生徒も、どこか浮足立っている。
 このふわふわ感はオムライスに似ているかも、なんて思う。

 私はというと、やっぱり自分で作ったオムライスみたいだった。
以下略



26:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:55:00.14 ID:kWyICNRF0
「ひゃっ!」

 まるで幽霊にでも出会ったような声が出た。

「……どうした巴」
以下略



27:参観日[saga]
2012/05/31(木) 00:03:33.05 ID:ptRBUgCU0
『おう!ちょっと借りてるよ』

 後ろに回ってしまったからその表情は全く分からないけれど、まず間違いなく笑っている。
 それも、愉快な笑顔に違いない。

以下略



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