241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/11/14(水) 21:23:49.21 ID:3XEPzXyt0
242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/11/14(水) 22:36:39.59 ID:N7AWVG7t0
乙
243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[sage]
2012/11/16(金) 20:04:54.14 ID:2IiG4326o
乙
もうお前ら普通に13姉妹として活動しろwwwwww
244:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:12:22.21 ID:sOOdj8xN0
今日はお昼から雨が降り始めたから、あたしが傘を持っていないことは何の不思議でもないのだ。
収納式の机と椅子は一つを覗いて収納済みで、ただでさえ広く感じる教室をさらに広く感じる。
一面ガラス張りの教室は水族館の水槽みたいで、廊下を歩く人から丸見えなあたしこと美樹さやかは、さながら一人で泳いでるアザラシといったところか。
いや、そんなに丸くないはずだけど。
245:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:13:53.47 ID:sOOdj8xN0
遠くで響く個人練習中の金管楽器による演奏に混じって、壁を打ち付ける雨の音が聞こえる。
ふと思い立って携帯電話を取り出し、ネットの通販サイトで面白そうなクラシックのCDを探してみる。
色々クリックはするけれど、その場で買うことはせず、どこかで、例えばCDショップなどの視聴コーナーで聞いてから買うことに決めていた。
そうすれば、より気に入ったものを選ぶことができるし、他の掘り出し物を発掘できることもあるわけだ。
246:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:14:42.38 ID:sOOdj8xN0
転校生は、チラリとあたしを見ると、さっさと机と椅子を出して何事もないように座りノートを広げて宿題を始めた。
まるであたしなんか存在せず、この教室には自分一人しかいないとでも言うように、こっちが睨みつけていたのも一切無視して自分の世界に閉じこもった。
こういう、自分以外のことはどうでもいいといった態度がとことん気に食わなかった。
同業者のよしみでひょっとしたら仲良くなる可能性もあったかもしれないけど、向こうにそのつもりがさらさらなく、明らかに敵視しているのだから、こっちだって警戒するしかない
247:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:16:02.55 ID:sOOdj8xN0
そして沈黙。
相変わらず雨は止まないらしい。
会話すらする気がないというのが本当にムカつく。
「傘を忘れてしまったのよ。雨が止むまで待っているだけ」
248:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:17:02.32 ID:sOOdj8xN0
「あなたはなぜ帰らないのかしら、美樹さやか」
「別に。まどかを待ってんの」
「そう。てっきりあなたも傘を忘れたのかと思ったわ」
249:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:17:35.91 ID:sOOdj8xN0
流石に考え過ぎかな。
勢いで立ち上がってしまい、しかもバッチリ目が合ってる状態だとどうにも座り辛くなったあたしは、質問をぶつけることにする。
「あんた、杏子ってやつと組んだんでしょ。やっぱりマミさんの縄張りを奪うつもりなの」
250:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:18:50.73 ID:sOOdj8xN0
転校生は何も言わず、じっとあたしを見る。
相変わらず、本当に見ているのかと不安になるほどに透き通った瞳。
虚ろだ。
251:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:19:20.50 ID:sOOdj8xN0
「あ、あの、さやかちゃん」
ちょうどその時、後ろの扉からまどかが顔だけを覗かせていた。
もう話すこともなくなり自分の席に帰ろうとした矢先だったから、ナイスタイミング。
鞄に携帯を入れて机を収納してからまどかに向かって歩き出す。
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