786:ぱるぷん手[saga]
2014/06/08(日) 15:46:15.24 ID:yCz6151q0
「ちょ、ちょっとほむらちゃん!?」
気が付けば、私はまどかに抱き付いていた。
私の力ではもはやどうしようもないと思うと、咄嗟に体が動いてしまったのだ。
絶対に、二度と放さない。
まどかの怯える声が遠くに聞こえる。
駄目よまどか。
そちら側に言っては駄目なのよ!
「大丈夫……あなたは間違いなく本当のあなたのままよ」
どうやら正気に戻ったらしいまどかを恐る恐る見つめ、肩に置いた自分の手が震えていることに気が付いた。
でも、やはりまどかはこの世界のことを考えて、秩序を尊ぶのでしょう。
それでも構わない。
まどかが幸せになれるのなら、例え敵対することになろうとも……。
リボンが解けたまどかは少しだけ大人びた気がする。
あぁ、そうだ。
それならば―――
「ほ、ほむらちゃん?」
「やっぱり、あなたの方が似合うわね」
この赤いリボンを返さなければ。
私なんかが決して持つことのないように、返さなければ。
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