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2012/06/21(木) 02:48:53.91 ID:WJc3nC3DO
「美希!あの子!」
「真君もやっぱり覚えてた?」
夏休みに入って1週間が過ぎたころ。
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2012/06/21(木) 02:52:39.41 ID:WJc3nC3DO
「学年は高校3年生。ウチの事務所だと…そうだ、菊地君と同学年だ!」
社長の声に反応したみんなが、一斉にボクの方を見た。
そしてその視線をたどるように、雪歩も。
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2012/06/21(木) 02:55:31.20 ID:WJc3nC3DO
「私、天海春香って言います!よろしくね、雪歩ちゃん!」
「こちらこそ。あと、呼び捨てでいいよ?」
「ホントっ?じゃあ……よろしくね、雪歩!」
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2012/06/21(木) 02:57:55.79 ID:WJc3nC3DO
「あっ!私、ちょっと事務所に行ってくるね」
「うん、行ってらっしゃい」
何か確認しておくことでもあったのか、食べかけのサンドイッチを置いたまま、雪歩は事務所へと降りて行った。
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2012/06/21(木) 03:01:16.68 ID:WJc3nC3DO
「あ〜あ……」
ボクは肩掛けバッグを手に取り、軽く叩いてホコリを払った。
そして散らばった中身をバッグの中へと戻していく。
ポーチ、財布、手帳、リップクリーム、白いハンカチ、そして……、
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2012/06/21(木) 03:04:32.13 ID:WJc3nC3DO
容器の中から漂ってきたのは、甘く優しく、そしてどこか儚い香りだった。
そう、まるで雪歩のような……。
「あ…れ……?」
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2012/06/21(木) 03:07:41.14 ID:WJc3nC3DO
書きため分はここまでです。
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2012/06/21(木) 03:34:13.25 ID:WJc3nC3DO
額に冷たさを感じて眼が覚めた。
まだ重たいまぶたをゆっくり開けると、事務所の天井が見えた。
「ボクは……」
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2012/06/21(木) 03:45:43.53 ID:WJc3nC3DO
ダンスレッスン……。
レッスン……。
ん?
「律子、いま何時何分!?ボクもダンス」
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2012/06/21(木) 04:06:28.54 ID:WJc3nC3DO
そのあと30分ほど横になっていると、次第に身体も気分もスッキリしてきた。
「もう大丈夫そう?」
「うん、おかげさまで!ありがと律子」
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2012/06/21(木) 04:19:16.88 ID:WJc3nC3DO
「ただいま」
「ん?真か?今日はやけに早いな?」
うちに帰ると、黒いタンクトップに白いハーフパンツという出で立ちの父さんが、玄関先でスクワットをしていた。
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