過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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2012/08/19(日) 23:48:29.00 ID:vMSRXzRQo
春香「こんばんは、天海春香です」
愛「日高愛です! むー、それにしても、あたしたち、出番少ないですね!」
春香「しょうがないよ。愛ちゃんは765だと私や雪歩との絡みが多いし、そのどっちも律子さん担当じゃないしね」
以下略
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2012/08/19(日) 23:49:18.51 ID:vMSRXzRQo
第六話『またね』
結局、ミーティングは一時休止として、律子は夢子が待っているという応接スペースに向かった。
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2012/08/19(日) 23:50:00.69 ID:vMSRXzRQo
「私と会うなって涼に言ったってのはどういうことなのか、説明して欲しいんです」
そう、はっきりと。
「……え?」
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2012/08/19(日) 23:50:49.49 ID:vMSRXzRQo
「はいはい。いい加減にして」
ぱんぱんと手を打ち合わせて、律子はそう言葉を挟む。
「ともかく、きちんと話が伝わってなかったって事のようね」
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2012/08/19(日) 23:51:43.22 ID:vMSRXzRQo
「いや、正直、照れられても困るのよ。こういうのは事務所としても把握しておきたいわけだから。隠さないでちゃんと相談しておいてくれれば、
それなりの対応ってのはできるのよ? 安全に会えるようとりはからえるし、万が一どこかの週刊誌が記事にしても、対応を事前に考えておけるわけだし」
「いや、だから、違うって、律子姉ちゃん!」
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2012/08/19(日) 23:52:43.01 ID:vMSRXzRQo
「……もういい」
「え?」
二度目の呟きは、律子たちにも聞こえていた。食いしばった歯の隙間から押し出すような、重く強い響き。
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2012/08/19(日) 23:53:35.55 ID:vMSRXzRQo
「はあ……」
自分のオフィスに戻った律子は、デスクにつくと、大きくため息を吐いて見せた。三人の冷たい視線に囲まれながらついてきた涼が、びくりと体を
震わせる。
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2012/08/19(日) 23:55:08.20 ID:vMSRXzRQo
「とまあ、そんなことがあったのよ」
伊織はそう話を一区切りして、食べかけのケーキに手を出した。
ここは都内のとあるスイーツショップ、その奥にある半個室である。彼女の対面には、同じようにケーキをぱくついている水谷絵理の姿がある。
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2012/08/19(日) 23:55:55.29 ID:vMSRXzRQo
伊織は、絵理が言いたいことをなんとなくわかった気がした。つまりは、涼は夢子の好意を感じ取っていながら、ないものとして処理していたのだ。
他に好きな相手がいるとなれば、夢子の気持ちに応えることは出来ない。しかし、はっきりと邪険にするのは涼にとっても辛いことだったのだろう。
だから、そんなことはありえないと、自分で否定した。
ひどい話ではあるが、鈍感すぎるのに比べれば無理のない推測かもしれない。
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2012/08/19(日) 23:56:39.10 ID:vMSRXzRQo
「ここで、こうターンして……。んー、ちょっと休もうか、律子」
鏡となっているレッスン場の壁に向かって新しいダンスのパターンを披露していた菊地真は、ぱたりと動きを止め、横で彼女の動きを模倣している
女性にそう声をかけた。
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2012/08/19(日) 23:57:32.31 ID:vMSRXzRQo
「涼と一緒にやるんじゃだめだったの?」
「涼?」
「うん。だって、ダンスのことに関して言えば、ボクと同じくらい頼りになるだろ? 涼って」
「あら、そんなに評価してるの?」
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