1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/28(木) 05:01:23.66 ID:EJ9MWvt0o
【注意と言い訳】
犯罪の描写があります。
特にグロくは書いてません。書く筆力もありません。
推敲してませんし、する気もありません。
深夜の手慰みの結果ですので、批判されても知りません。
十中八九続きません。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/28(木) 05:02:02.85 ID:EJ9MWvt0o
何人目の死体か忘れたけれど、路地裏の暗闇の中に転がった男の人は確かな死体でした。
繁華街を歩いていた私に声を掛けた人。馴れ馴れしく肩を抱いた人。
もう何も言わない人。
軽薄に笑っていた表情が凍り付いた時には、私のナイフはまくれたシャツの内側で腸を抉って、
次の瞬間には体重を乗せた踏み込みと共に血飛沫が宙に飛び散りました。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/28(木) 05:02:52.68 ID:EJ9MWvt0o
顔は忘れました。表情が浮かびます。
笑い、泣き、苦しみ、怒り、縋り、諦め、人は死んでいきます。
あれは本物なのだと私は思います。私は本物が好きです。偽物は嫌いです。
でも世の中には偽物ばかりが溢れていて、時には本物と見分けの付かない偽物もあります。
特に言葉は信用できません。私は自分の言葉すら信用できません。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/28(木) 05:03:46.06 ID:EJ9MWvt0o
人を殺した夜は眠れません。
いつ警察が私を訪ねてくるだろうと、不安に苛まれます。
そんな時は兄さんの部屋をノックします。
お決まりの合図は2回。そっと響かせるように、分けて、2回。
起きていれば、兄さんは蝶番を軋ませて私を部屋に招き入れます。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/28(木) 05:04:56.51 ID:EJ9MWvt0o
「一人では不可能であっても、二人なら可能かもしれない……と言っても、抱え込まざるをえない事態、か」
答えられません。
「その不安は遠からず、現実になるものかい?」
「……わかりません。明日かもしれないですし、数か月後かもしれません」
ゆっくりと瞬きした後、兄さんは囁くように言いました。
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