過去ログ - 梓「サナララ」
1- 20
84:猫宮[saga]
2012/09/27(木) 19:28:39.70 ID:AH/IXcO20
私が訊ねると、憂ちゃんはその足を止めて顔を上げた。
釣られて、私も足を止める。
憂ちゃんの表情を窺ってみると、空に浮かぶ雲に視線を向けているみたいだった。
何かを懐かしんでるんだろうって事は、私にだってすぐに分かった。
数秒、雲を見上げた後で、憂ちゃんが私に視線を向け直して微笑んだ。
以下略



85:猫宮[saga]
2012/09/27(木) 19:29:15.66 ID:AH/IXcO20
って、妬けちゃう……?
私が?
自分で考えた事ながら、その想像は私を結構動揺させた。
こう言うのも何だけど、私は友達を作るのがかなり下手糞だと思う。
あの子とだって仲良くなれ始めたのは、出会って二ヶ月くらい経ってからだった。
以下略



86:猫宮[saga]
2012/09/27(木) 19:29:42.24 ID:AH/IXcO20
憂ちゃんのその言葉を聞いた後、私は自分の身を鑑みて少し恥ずかしくなった。
憂ちゃんの言う通りだ。
自分の叶えたいお願いなんて、誰かにおいそれと話せる事じゃないよね。
特に私は憂ちゃんに自分の叶えた『お試しお願い』について嘘を吐いてる。
『平沢さんの事をもっとよく知りたい』って本当のお願いを誤魔化してるんだよね……。
以下略



87:猫宮[saga]
2012/09/27(木) 19:30:28.15 ID:AH/IXcO20


短いですが、今回はここまでです。
またよろしくお願いします。


88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/27(木) 19:35:42.70 ID:jTm3f5aDO
乙です



89:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:34:58.06 ID:3jygDDz00





以下略



90:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:35:24.41 ID:3jygDDz00
キャサリンさんが誰も居ない空間に視線を向けて軽く苦笑する。
その空間……、場所はいつも澪さんがベーシストとして陣取っている場所だった。
そこに澪さんの姿は無い。
今日、澪さんは部室に姿を現していなかった。
律さん達の会話からすると、今日は一人だけ部活を休むらしい。
以下略



91:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:35:50.50 ID:3jygDDz00
「さっすが、りっちゃん!
流石は私達の自慢の部長だね!」


「ふっ、よせやい。部長として当然の事をしてるだけだからな……。
以下略



92:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:36:27.36 ID:3jygDDz00
「『素敵な出会い』……か」


それは昨日、憂ちゃんに教えてもらったキャサリンさんの『お試しお願い』だった。
キャサリンさんは『お試しお願い』でそのお願いを叶えてもらったらしい。
以下略



93:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:38:11.86 ID:3jygDDz00
『一生に一度あるかどうかの出会いを、
一週間で三度も体験出来ただけで儲け物だと思わない?』


出会いを生かせなかった自分に後悔もあるはずなのに、
以下略



94:猫宮[saga]
2012/11/07(水) 18:39:03.49 ID:3jygDDz00


非常にお久し振りです。
またよろしくお願い致します。


259Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice