過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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87: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:11:23.62 ID:nE0vsstG0
「じゃあ、俺たちも帰r……」

そこまで言ってなにかを思い出したようにピタリと動きが止まる上条。
現在時刻はおおよそ一般家庭での夕食の時間にあたる。しかも今日は朝から遊んでいたので昼食の時間も帰宅していない。
つまり、家では白い修道服を着たシスターが……
以下略



88: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:14:11.27 ID:nE0vsstG0
だが、垣根は冷静になって考えていた。
上条の幻想殺しはたしかに恐ろしいが、あくまで打ち消すだけだ。
防御には優れていても、攻撃手段は殴る蹴るといったものしかない。
ならば距離を離せばいい。一番いいのは飛翔することか。
飛んでしまえば上条は手の出しようがない。後は上条が力つきるまで上空からいたぶればいいだけだ。
以下略



89: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:16:18.44 ID:nE0vsstG0
能力者の能力は『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を土台として発動する。
演算能力があっても『自分だけの現実』が脆弱では能力は発現しない、あるいはしても低レベルになるのだ。
『自分だけの現実』とは簡単に信じる力・妄想力と言ってもいい。
たとえば潜在的に温度操作の能力を秘めている人でも、水は火にかけなければ沸騰しないと信じ込んでいれば温度操作の能力は顕現しない。

以下略



90: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:18:04.03 ID:nE0vsstG0
問題はねえ。妙な右手を持ったところで、それが勝敗を決するわけじゃない)

落ち着いて対処すれば上条は敵ではない。美琴は自分には遠く及ばない。
垣根は冷静かつ客観的な分析の結果、油断さえしなければあの二人を下せると判断した。
だが、美琴の能力使用などお遊び程度のものしか見れていない。あの程度ではあまり参考にはならない。
以下略



91: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:24:09.03 ID:nE0vsstG0




垣根は自宅につくなりすぐに『スクール』の上役に連絡をとった。
以下略



92: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:27:05.37 ID:nE0vsstG0





以下略



93: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:28:15.34 ID:nE0vsstG0
「そういえばお姉様、昨日は聞けませんでしたが、あんな時間までどちらへ行かれてましたの?」

「ちょっと友達と、ね」

美琴がそう返すと、何故か白井の様子が一変した。
以下略



94: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:29:34.64 ID:nE0vsstG0
白井の手が美琴の顔や肩をなでていく。このままでは胸にまでいきそうだ。
いつもならこの辺で美琴が電撃で撃退するのだが……

(駄目。やっぱり今までみたいには撃てない)

以下略



95: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:30:33.01 ID:nE0vsstG0
しかしやはり撃退するには火力が足りなかったようで、少しだけ威力を上げることにする。
電撃を浴びながら恍惚とした表情を浮かべて悶えている白井を見て、美琴は大きなため息をついた。
変態要素さえなくなれば、友達想いの心優しい後輩なのだが。

いまだに余韻にひたっている白井に一言断ってから、美琴は洗面所で洗顔や歯磨きを済ませる。
以下略



96: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:34:57.86 ID:nE0vsstG0
『素養格付(パラメータリスト)』、というものがある。
それは学園都市の最高機密のひとつで、全ての学生の才能が記録されている。
それはつまり誰が無能力者止まりで、誰が超能力者にまで上り詰められるのかが人目で分かるということだ。

弱冠十四歳で美琴が超能力者の第三位まで至ることができたのは、その『素養格付』に証明される才能があったからというだけではない。
以下略



97: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/18(水) 23:38:36.43 ID:nE0vsstG0
それが美琴をご機嫌にしている、理由。

その友人の名は垣根帝督。
初め、彼が超電磁砲か、と問うてきたときは若干警戒もした。もしかしたら偶然ではなく故意的に接触してきたのではとも深読みした。
超能力者だと分かって近づいてくる者にいい思い出がないからだ。
以下略



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