過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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957:tell you that I love ...(8-7) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/02/12(火) 00:05:35.68 ID:qv6IIvio0
-side 怜-

恭子からメールが来た
どうやら、神代が用事があるらしい

隣を歩く竜華にメール画面を見せる

「ってメール来とるんやけど、どないしよか?」
「不安なら一緒におったるけど?」
「今日のことなんかな?」
「まあ、それしかあらへんやろな・・・」

中堅戦で、私の未来視に割り込んできたこと
それくらいしか、神代と私との繋がりはない

「まあ、とりあえず部屋で待っとればええか」
「じゃあ私も怜の部屋にお邪魔するな」

部屋について、早速横になる

「はぁ、やっぱり布団がええな」
「さらに膝枕のオプションはいかがですか?」
「勘違いしたらあかんで」

ベッドに腰掛けて膝をポンポンと叩く竜華をきっと睨んだ

「布団がオプションで、竜華の膝枕がメインやで!」
「怜! 私は感動した!」

というわけで早速竜華の膝枕を堪能する。恭子のも悪くはなかったけど、やっぱり一番は竜華やなぁ
こんな膝枕で寝られるなんて、私は幸せもんや

「このまま死んでもええな」
「縁起でもないこと言わんといてや・・・」

頭を撫でてもらうと、眠たくなってくるな・・・

「ちょっと寝てええ?」
「ああ、神代来たら起こしたるからな」

そう言われると、あっという間に私は眠りについていた


次に目を覚ますと、目の前には神代が座っていた

「あ、怜。起きたん?」
「神代来とったんか、やったらすぐ起こしてくれてよかったのに」
「いえ、今座らせていただいたばかりですから」

お気遣い無くと会釈をする神代
流石にこのままじゃ悪かろうと、体を起こしてベッドに腰掛ける

「それで、何の用やったっけ?」
「今日の中堅戦のことです」

真剣な表情の神代は、いきなり頭を下げた

「本当に、申し訳ございませんでした」
「え、いきなり何謝っとるの?」
「その、対局中にはちゃんと言えませんでしたが、少しくらいは覚えてるんです。未来の中に割り込んだこと」

ああ、だからか・・・
未来の中でも、かすかにやけど謝る声が聞こえてきたんわ

あの未来いじっくって人の心折るのが生きがいみたいな神様やったら、絶対に謝らへんやろうからな・・・

「園城寺さんの未来に割り込んで、園城寺さんが倒れてしまったのは私のせいなんです・・・。だから、どうしても謝りたくて」
「いや、まあ確かに割り込まれたときは怖かったけどな・・・」

とりあえず神代に頭を上げるように促す
神代は、今にも泣きそうな表情に変わっていた

「でも、そのおかげで、いろいろ分かったこともある」

なあ神代、自分やない誰かに勝手に麻雀打たれるって、どんな感覚なんやろうな・・・
今となっては、未来いじられるより、そんな麻雀をいつも打ってる神代の方がかわいそうに思えてきたり、するんやで

「未来視に頼りすぎて、私は自分で考えるのを止めてたんやって気付けたし。なによりな」

隣で黙って話を聞いていた竜華を抱き寄せた


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