過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/10/11(木) 21:46:55.62 ID:saHONBLyo
――魔力の残滓が残ってるわね。
感触から察するに、人払いと防護の結界。
それと、無理に抉じ開けようとした場合に引っかかるように何かが噛んでいる。
恐らく容赦のないタイプの攻撃魔術。住宅地のど真ん中ということを加味すれば、事故に偽装しやすいように、扉自体が外側に爆裂するものだろう。
となれば、マグダラのマリアに因む逸話と、それに由来する言葉を冠した植物を基礎とするものか。
神裂を意識しているのは明白だった。
地雷を踏んでしまった時の自分の姿と、万が一のために即座に回避できるように魔術式を頭の隅に思い浮かべながら、解錠キーとなる印をドア表面に指運で刻む。
私の心配をよそに鍵は軽い音を立てて開いた。
魔術錠は鍵を持ち歩かなくて済むけれど、もし仮に結界そのものが破壊されてしまえば意味がない。
そういうところ少し不用心よねと毎度のように思いながら私は凍えたドアノブを引き開けた。
きぃ――と小さい軋みを立て開いた中から暖かな空気が溢れる。
滑り込むようにして中に入り後ろ手に扉を閉めると、自動的に魔術で再び錠が掛けられた。
一息、私は軽く髪を整え、頭に載せた帽子の位置を直す。
そして短い廊下を足早に抜け、奥の扉を開いた。
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