過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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211:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:47:44.44 ID:7fJDHbYL0
>>210

「それから、お返しがまだでしたね」
「え?」

と、可奈か聞き返したその時には、可奈は正面から抱き寄せられていた。

「燈馬、君?」

想が無言で唇を寄せ、そして可奈が応じる。

「それじゃあ」

可奈が気が付いた時には、想は手をひらひら振って爽やかな笑みと共に歩き出していた。
そして、その像が歪んでいく。

「あ、れ?」

つーっと、頬に熱いものが伝っている事に可奈は気付いた。

「何、これ?」

それは第六感。その事に気付き、止めようと前のめりになった可奈だったが、
ガシガシと袖で顔を拭ったその後には、既に相手はその視界から消えていた。

 ×     ×

「ごめん、先帰ってて」
「美里?」

帰宅途中、水原美里は友達から離れて駆け出した。
近くの曲がり角を曲がった所で、足を止める。

「燈馬さん」
「どうも」

にっこり微笑んだ想が頷き、美里もぺこりと頭を下げた。

「少し、歩きましょうか」

その誘いに、美里も異存はなかった。


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