18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:24:16.74 ID:T8SVpnRDo
「でも彼女はそのことを誰にも言いませんでした」
「そうなのか」
「そのせいもあってか、貴方が辞めると聞いたときは皆が驚いていましたよ」
「アイドルの名前も思い出せないのに仕事を続けられるわけがないからな」
「正直、こっそりいなくなるのはどうかと思いました」
「社長に事情を伝えたらあっさりOKを出してもらえたんだ。だが……」
「許可を得て事務所を出ていったら入口のところに三浦あずさがいたのですね」
「……よく御存じで」
「ええ、そこで貴方は『何か考えがあってのことなんですよね?』と彼女に聞かれました」
「本当に何でも知ってるんだな。君は神様か?それとも死神とか」
「いいえ、今ではただの名も無き魂です」
女はそういって人差し指を一本、唇に添えました。
先ほどまでだったらただ美しいと感じただけだったのでしょうが
今では少し不気味なしぐさにも見えてしまいました。
51Res/30.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。