103:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 21:46:28.37 ID:bOaug2Ec0
「ハルレヤハルレヤ。」
明るくたのしくみんなの声はひびき、みんなはそのそらの遠くからつめたいそらの遠くから、
すきとおった何とも言えずさわやかなラッパの声をきいた。
そしてたくさんの信号機や電燈の灯のなかを、汽車はだんだんゆるやかになり、とうとう十字架のちょうどま向いに行ってすっかりとまった。
「さあ、下りるんですよ。」
青年は男の子の手をひきだんだん向うの出口の方へ歩き出した。
「じゃあさよなら。」
女の子がふりかえって二人に言った。
男「さよなら。」
男は声がふるえるのをこらえて怒ったようにぶっきらぼうに言った。
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