過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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160: ◆2GCrAwA30Q[saga sage]
2012/10/08(月) 16:43:10.89 ID:ETTshrzD0

――人類にとって火薬武器とは、常に『銃』と『砲』であった

現在である大陸暦1864年から遡る事、ちょうど二五〇年前……
大陸暦1614年の夏ごろに起こった『丘陵の戦い』より、人類の火器の時代はその火蓋を切った。
以下略



161: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/08(月) 16:43:46.27 ID:ETTshrzD0

射石砲が『脅し』に大きな効力を発揮したのとは逆に、実際に魔族の多くを討ちとったのは『火縄銃』であった。
その連射力は一分間に2発から3発であり、射程も射手の力量により若干変化するとは言え、おおよそ50メートルと、
お世辞にも高性能とは言い難かった『火縄銃』だが、その威力は弩や弓を大きく凌駕し、鉄製の鎧を軽々と貫通したのである。

以下略



162: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/08(月) 16:44:29.79 ID:ETTshrzD0

次々と戦士達は血の池に沈み、首を刎ねられ、臓物をまき散らし、死んでいった。
しかし彼らの中で誰ひとり、後退したり、逃げ出す者はいなかった。
自分達の背後にいる射手・砲手達こそがこの戦いの要であり、ここで自分達が『盾』の役割を放棄すれば、
この戦いにおける人類側の敗北が決定する事を、その場の全ての人間が自覚していたからだった。
以下略



163: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/08(月) 16:45:09.68 ID:ETTshrzD0

無論、人類側の被った被害も相当な物で、
勇者率いる歩兵部隊の損耗率は何と七割にも及び、
多くの者が戦死し、生き残った者も、その大半が不具者となった。

以下略



164: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/08(月) 16:46:18.50 ID:ETTshrzD0
短いですが、取り敢えず更新
今回は簡単なこの世界の歴史の話でした

次回より、勇者中尉の戦いが再開します

以下略



165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/08(月) 19:03:34.31 ID:7Oksb8sIO



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/10/08(月) 23:41:31.18 ID:GOGIzOoso
期待


167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/09(火) 08:35:16.39 ID:eCP+wL26o

銃は勇者が作った物だったのか


168: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/14(日) 22:36:37.42 ID:J1JIPEdU0

――時間は戻って大陸暦1864年
――北方中都 郊外

勇者中尉「……」
以下略



169: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/14(日) 22:38:01.83 ID:J1JIPEdU0

副官少尉「――!勇者中尉!」
勇者中尉「私にも見えたぞ、副官少尉。しかしあれは――」
曹長「初めて見る兵器ですな。まるで花火だ」

以下略



170: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/14(日) 22:39:09.64 ID:J1JIPEdU0

青地に白く魔帝国の国章『双頭の竜』が染め抜かれた軍旗は、
魔帝国の元首たる魔王を補佐する副王のみが使用する事を許された軍旗だ。

通例、魔王とその直属軍――通称『近衛軍』――は皇帝の色である『紫』に国章であり、
以下略



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