過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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182: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 21:57:44.55 ID:jhleegKa0

――副王は、己の軍旗より視線を外すと、目下へとその視線を移した。
彼の座は丘の上の陣幕の中にあったが、その陣幕の配置は、彼の視界を塞がぬように計算されている。
故に彼は妨げられる事無く、『戦場』の様子をその眼で直接見る事が出来た。

以下略



183: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 21:58:49.67 ID:jhleegKa0

副王「我が軍の『ロケット』はなかなかやっているじゃないか」
副王「そうは思わんか、なぁ」

副王は背後に控える取り巻きたちへと振り返りつつ言って、彼らはそれに追従の笑顔で答える。
以下略



184: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 21:59:33.35 ID:jhleegKa0

開戦直後のロケット爆撃は成功し、人間どもに多大な被害をもたらしたが、
人間側の小癪な迎撃で、数騎の竜騎士に被害が出てしまい、飛竜将軍はたちまち臆し、
戦線より離れてしまったのである。

以下略



185: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:00:31.26 ID:jhleegKa0



◇勇/魔◆

以下略



186: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:01:33.78 ID:jhleegKa0

――俺は先程、自分の部隊に対し自分が言った事を思い出しながら、馬を駆けさせる

勇者中尉『いいか諸君……我々に逃げ場は無い』
勇者中尉『北方中都を見捨てて逃げたとしても』
以下略



187: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:03:13.88 ID:jhleegKa0

――嘘を言ったつもりはない。
――完全に本当とは言わないが、おおよそ真実だ

いずれにせよ死地を潜らねば、逃げおおせる事は出来ない。
以下略



188: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:04:32.31 ID:jhleegKa0

勇者中尉「二列横隊」
曹長「二列横隊」

乗り手の居なくなった馬達の管理監督をする為に、
以下略



189: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:06:34.52 ID:jhleegKa0

皆と共に一斉に駆けだす。
頂きは直ぐに越え、その向こう側の景色が目に飛び込んで来る。
硝煙と炎。地を埋め尽くす魔族の群れ!群れ!群れ!
武者震いが一つ。気合いで抑え込む!
以下略



190: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:07:05.16 ID:jhleegKa0

横隊を組んだ戦列歩兵は通常『小隊射撃』と呼ばれる射撃方法を執る。
長い横隊を幾つかの射撃班に分割し、その番号ごとに順次斉射を行う方法だ。
撃った班から再装填を行い、全ての班が最初の斉射を終えるころには、
最初の班が再装填を終える様に編成されており、理論上、途切れることなく射撃を行う事が出来るのである。
以下略



191: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 22:08:24.53 ID:jhleegKa0

寡兵とは言え、おおよそ百のライフル銃が集まれば、それなりの殺傷力を発揮する。
予定していなかっただろう側面攻撃に、敵の戦列に乱れが生ずる。
――それに、半月堡の中の味方歩兵連隊も咄嗟に呼応した
臨機応変の良い指揮官だ!
以下略



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