735:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:22:47.66 ID:BV7gZxrgo
一瞬、何か心に痛みが走った。麻季が他の男と寄り添って一緒に歩いている。それだけ
のことに僕はこんなに動揺したのだった。よく考えれば僕だって理恵と並んで歩いている
のに。隣で話している理恵の声が消え僕は自分の心が傷付くだろうことを承知のうえで麻
季の方を見つめた。
736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:25:44.68 ID:BV7gZxrgo
「君、大丈夫?」
僕は倒れている麻季に手を差し伸べた。そのときの彼女はきょとんした表情で僕を見上
げた。
737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:29:48.56 ID:BV7gZxrgo
最初に新歓コンパで麻季を見かけたときはひどく大人びた女の子だと思った。群がる先
輩たちへの冷静な受け答えを見ていて、彼女は単に男にちやほやされることに慣れている
というだけではなく、しっかりと自分を律することができるんだろうなと。新入生にとっ
てはいくら男慣れしている子でも初めてのコンパで先輩たちに取り囲まれれば多少は狼狽
738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:33:27.10 ID:BV7gZxrgo
それは思っていたより普通の恋愛関係だった。僕は麻季と付き合い出す前にも数人の女
の子と付き合ったことがあった。そのどれもがどういうわけか長続きしなかった。結果と
して麻季との付き合いが一番長く続くことになった。
739:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:37:33.85 ID:BV7gZxrgo
麻季と肉体的に結ばれたとき彼女は処女だった。別に僕は付き合う相手の処女性を求め
たりはしないし、僕が今まで経験した相手だって最初の女の子を除けばみな体験者だった
けどそれでも麻季の初めての相手になれたことは素直に嬉しかった。
740:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/18(火) 00:38:08.06 ID:BV7gZxrgo
今日は以上です。
次回は女神更新後に投下予定です。
741:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/18(火) 00:50:53.76 ID:nQB0nsZgo
乙
742:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/18(火) 02:10:54.76 ID:9sHXYUvjo
乙
743:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/19(水) 04:23:43.37 ID:gbRbVyrDO
超乙
待ってる
744:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/20(木) 23:07:31.23 ID:tOg9VqEDo
麻季と奈緒人と共に歩んでいく人生に何の不満もないと思っていたのは本当だったけど、
あえて物足りないことあげるとしたら、奈緒人が誕生してから麻季との夜の営みが途絶え
てしまったことくらいだろうか。
745:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/20(木) 23:09:58.85 ID:tOg9VqEDo
麻季は真剣に誠実に育児に取り組んでいた。それは確かだったしそんな妻に僕は感謝し
ていたけれど、それにしてももう少し肩の力を抜いた方がいいのではないかと僕は考えた。
そしてそのそのせいで何度か麻季と言い争いになったこともあった。
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