過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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2012/09/05(水) 12:52:47.15 ID:1wGZy+Wy0
「……私、ここの出身のアイドルなんです。アイドルといっても、まだまだ無名なんですけどね」
やがて彼女はゆっくり話し出す。
今考えれば、知り合いから聞いたなどと言えば、ごまかせられたはずだったけれど、
どうやら彼女は正直に話してくれるようだ。
「今日も本当は私が歌うはずでした。
役場の知り合いからお願いされて、私も地元の期待に応えようと、一生懸命今日のために準備しました。
……まあ、結局それを裏切ったんですけどね」
千早「急病というのは嘘だったのね。
でも……じゃあ、どうして……?」
出会ってまだ数時間しか経っていないけれど、彼女が平気で裏切るような人物だとは思えない。
「仕事が入ったと連絡を受けたんです。私のプロダクションのマネージャーから。
無名の私なんて、命令一つでも逆らったらクビになるから、行くしかありませんでした。
そして向こうの仕事先でやったことといえば、同じプロダクションで人気がある人の引き立て役。
まあ、裏切り者には当然の報いですよね」
彼女は力なく笑った。
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