過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/12(水) 22:46:25.35 ID:rI6aBzuyo

◇四


 ヒーローショーの翌日はバイトがあった。
 八時に出勤すると、バックルームでは夜勤の先輩がストアコンピュータの端末で廃棄商品のバーコードを読み取っていた。

 十六のときに始めたコンビニのバイトも、気付けば一年以上続けていることになる。 
 この店は例の事業所の近くにある。つまり国道沿いで、工場のすぐ傍。ついでに住宅地も近い。
 人の出入りは激しい。ひどく混む。品物は売れる。それだけ出さなければならない商品も増える。店全体もすぐに汚れてしまう。

 人の出入りが多いコンビニは、人の出入りが少ないコンビニと比べると圧倒的に仕事量が増える。
 その差はピンキリだと、先輩に聞いた。よくコンビニバイトは楽だというが、場所にもよるのだと今の僕なら言える。

 夜勤の先輩はこことは別の店舗のシフトにも入れられていて、そちらの方が遥かに楽だ、といつもぼやいている。

「この店は異常だよ。あっちじゃ午前三時ごろに客なんて来ない。こっちだと、一人帰ったらまた一人来て、なんてのが珍しくない」

 夜勤の基準は分からなかったが、彼はたしかに朝方になると疲れた顔をしている。
 土日など学校が休みの日、僕は日勤で入ることが多く、時間の指定をせずにいたから八時や七時に出勤ということが多々ある。
 そうなると夜勤と交代ということばかりで、彼とはよく話す機会があった。
(朝六時から九時まではちょうど混み合う時間なので、話す機会がない場合の方が多いが)




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