過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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584:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/21(水) 17:30:37.58 ID:qFfnA4vso

もっとみんなちゃんと話し合うべき


585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:41:00.18 ID:sIBdVn+so




「それじゃあ、また目を閉じて」
以下略



586:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:41:27.00 ID:sIBdVn+so

 高校の近くまでいけば何かの手がかりになるか? ……いや、地元の生徒とも限らない。
 わたしは大いに悩んだ。携帯のアドレスは知らない。というより、わたしが持ち歩かない主義だったから。
 ……こうなると、結局心細さはあまり変わらない。

以下略



587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:41:54.41 ID:sIBdVn+so

 と声に出したところで状況は開かれず。
 不意に彼との会話を思い出す。なんでもない会話の流れで、彼の住んでいる場所について聞いたことがある気がする。
 彼は独り暮らしをしていたのだ。

以下略



588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:42:32.28 ID:sIBdVn+so




 わたしは彼のことをケイくんと呼んでいた。だからここでもケイくんと呼ぶだけでその本名は打ち明けない。
以下略



589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:42:59.20 ID:sIBdVn+so

 ケイくんは保健室の引き戸を開けた音でこちらに気付いたけれど、ちらりと一瞥した以上には何の反応も見せなかった。
 ファーストインパクトは最悪と言っていいと思う。彼のじとりとした視線は「よくも読書の邪魔をしてくれたな」と憤っているようにも見えた。
 でも反対に、ひょっとしたら彼はいつでもどこでも誰に対してもこんな態度なのかもしれないとも思える。
 彼は自分のそういう態度を好んでいた、というより、そういう態度を自分に強いていたように見えた。
以下略



590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:43:49.57 ID:sIBdVn+so

 でも彼はわたしの表情を見ようともしなかった。じくじくとした痛みがお腹のあたりに宿った。
 胃腸のあたりから血が出ているんじゃないか? 体勢を変えようとすると引きちぎられそうな痛みがある。

 わたしはふと、子供の頃スイカの種を飲み込んだときのことを思い出した。
以下略



591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:44:27.16 ID:sIBdVn+so

 彼が本を読む姿をぼんやり眺めていると、やがて養護教諭が慌てた様子で保健室に駆け込んできた。

「あれ、ごめんね。ちょっと探し物しててさ。どうした? 具合悪いの?」

以下略



592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:45:20.31 ID:sIBdVn+so

「いいから早くその子をどうにかしてやってよ」

 うんざりしたように彼は言った。

以下略



593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/24(土) 14:46:20.59 ID:sIBdVn+so



 
「人が笑う顔が苦手なんだよ」
以下略



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