過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 13:59:42.39 ID:4woSyJNbo

「そうじゃないとつじつまが合わない。だってきみは、分岐をつくるためにこの時間にやってきたんだから」

「……あ」

 そうだ。
 わたしは分岐をつくるためにこの時間にやってきた。
 この時間にわたしがやってくることが、あらかじめ起こっていたことだったとすれば、“分岐"は発生しない。

 もしわたしが過去に魔法使いの魔法に巻き込まれていたなら、この世界の結果は変わりえない。
 つまり魔法使いを信じるなら、この世界は“二度目”でなくてはおかしいのだ。

「世界は三つだけじゃない」

 お兄ちゃんは言う。

"この世界"-今ここにある世界。
"姪が死んだ世界"-"もうひとりのお兄ちゃん"がいた世界。
"この世界の未来"-"きみ"と"ケイ"がいた世界。
 
 これがわたしたちが前提にしていた世界の数。
 でもまず最初に、“本来のこの世界”を配置しなければならないのだ。
 つまり、“未来の姪=わたし”が川に身を投げる世界を。

 そこに"魔法使い"の力を借りた"わたし"がやってくる。 
 巻き込まれた"魔女"や"もうひとりのお兄ちゃん"、"少女"がやってきた影響で。
 この世界は"もう一度分岐している"。




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