過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:56:08.12 ID:b6vBdGKEo



 最後に、僕が今いる世界、"D"は、つまり彼女が死んだ世界で、同時に叔父も死ぬ世界だ。
 原因はぼやけている。何が起こったのかは分からない。そして僕には何が起こったのかも分からない。
以下略



868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:56:34.21 ID:b6vBdGKEo

 そのはずなのに、僕はいまだに一連の出来事が夢だったのではないかと考えている。考えたがっている。
 
 もしくは、疑っているのかもしれない。
 たとえば僕は、彼女の死を知ったあと、世界が複数にわたって分岐しているという妄想を抱き、
以下略



869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:57:02.22 ID:b6vBdGKEo



 一連の出来事についての手記はこれで終わる。
 書き損ねていることは特にないと思う。本来的に理解は不要だ。
以下略



870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:57:54.76 ID:b6vBdGKEo


 
 ここですべて終わらせてしまおうと思ったが、推測をひとつ加える。
 まず、財布に関してのことだ。
以下略



871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:58:20.54 ID:b6vBdGKEo




 これは携帯電話についての話ということになる。
以下略



872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:58:49.29 ID:b6vBdGKEo

 彼女の死をどうすれば回避できたのか。彼女の為に何ができたのか。
 要するにその示唆こそが彼女の携帯電話にはあった。

 彼女は誰かと繋がるべきだった。誰でもいいから誰かと繋がるべきだった。 
以下略



873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 13:59:56.06 ID:b6vBdGKEo



 それぞれの世界のその後を僕は知らない。
 僕はただ、今になって、彼らや彼女たちのことを考えて祈り始めている。
以下略



874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 14:00:31.17 ID:b6vBdGKEo



 この手記を書き終えたいま、僕はものすごい徒労感に苛まれている。想定通りだ。
 思ったよりも話は入り組んでいた。何もかもよくわからなかった。
以下略



875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 14:00:57.83 ID:b6vBdGKEo

 でも、ひょっとしたら、世界はまだ、どこかで繰り返されているのかもしれない。
 たとえば、本来生贄になったはずの、あの魔女。彼女は自分の世界に納得するだろうか?
 分からない。そのとき、魔法使いはどうするだろう?

以下略



876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/14(月) 14:01:32.53 ID:b6vBdGKEo
おしまい


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