過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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153: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:42:56.61 ID:TvJv0Pak0
そうして俺は、千反田の服選びに付き合った。

何着か良さそうなのを選んで、試着室へ持っていき、一着ずつ着替えて俺に見せる。

える「どうですか? 折木さん」
以下略



154: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:44:13.61 ID:TvJv0Pak0
歩きながら俺は訊く。

奉太郎「千反田はワンピースが好きなのか?」

える「そうですね……。そうかも知れません。着ていて楽ですから」
以下略



155: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:45:16.90 ID:TvJv0Pak0
える「それでは、わたしはここで待っていますね」

手洗いから少し離れたところに立って千反田が言う。

奉太郎「ああ。じゃあちょっと行ってくる」
以下略



156: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:46:28.33 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「遅い……」

俺が手洗いを出て、もう10分経つ。

いくらなんでも遅すぎる。このとき初めて俺の脳裏に不安がよぎった。
以下略



157: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:47:30.47 ID:TvJv0Pak0
俺は1階をざっと見て回った。いない。

そうだ! 婦人服売り場の試着室。あそこに何か忘れ物でもしたのかも知れない。

俺は3階へ向かった。
以下略



158: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:48:31.54 ID:TvJv0Pak0
そのとき、館内アナウンスが鳴った。

『神山市、○○町三丁目からお越しの、△△様。◇◇君が迷子センターで……』

そうか、迷子センターか……。相談してみるというのもありかもな。
以下略



159: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:49:35.50 ID:TvJv0Pak0
あとはこの扉の向こう。屋上だけだ。

奉太郎(頼む……。いてくれ!)

俺は恐る恐る扉を開ける……。
以下略



160: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:51:03.32 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「千反田ぁ……」

俺はベンチでうなだれていた。

もう気力は残っていなかった。
以下略



161: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:52:26.01 ID:TvJv0Pak0
える「折木、さん……?」

奉太郎「ちたん、だ……?」

俺は声のするほうを向いた。
以下略



162: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:54:04.80 ID:TvJv0Pak0
俺と千反田は歩きながら話していた。

千反田が何処へ行っていたのかと言うと……。

何のことはない。
以下略



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