63: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:31:37.77 ID:La4hkDje0
始業10分前。折木さん、まだ来ません……。
もしかして、わたしより先に登校しているのでしょうか?
……いえ、今までの経験から言って、それは多分ないでしょう。
64: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:32:34.63 ID:La4hkDje0
里志「おはよう、千反田さん。ハァ、ハァ、どうしたの? こんなところで。ハァ、ハァ……」
える「おはようございます、福部さん。その……」
福部さんは、ニンマリと笑みを浮かべると。
65: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:34:06.91 ID:La4hkDje0
昼休み。わたしは、折木さんの教室を訪ねるべきか、少し悩んでいました。
あれから折木さん、学校へ来たのでしょうか? 気になります。
そうこうしていると、(千反田さん)。わたしを呼ぶ声が聴こえました。
66: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:35:58.22 ID:La4hkDje0
里志「うん、用事はそれだけなんだけどね。千反田さん、ホータローのこと気にしてたみたいだったから。
える「うう……」
わたしの顔は、紅く染まりました。
67: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:38:00.98 ID:La4hkDje0
ピピピピッ ピピピピッ
奉太郎「37度7分か……」
朝に比べれば、熱はだいぶ下がった。気分も、ずいぶん楽になった気がする。
68: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:40:21.82 ID:La4hkDje0
一瞬状況が飲み込めなかった。
ドアを開けると、千反田が立っていたのだ。
ん? 何で千反田が俺の家にいるんだ?
69: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:42:10.51 ID:La4hkDje0
とりあえず、千反田をリビングに招き入れる。
える「お家の方はいらっしゃらないんですか?」
奉太郎「姉貴は大学、親は仕事だ。さっきまでずっと寝てたところだ」
70: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:44:02.48 ID:La4hkDje0
える「そうです! 折木さん、お腹は空いていませんか?」
実は、朝から何も食べていないので、かなり空いている。だが……。
える「よろしければ、何かお作りします!」
71: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:46:09.24 ID:La4hkDje0
える「それでは、折木さんはお布団で寝ていてください。出来上がったら、お持ちしますから」
奉太郎「ん、わかった」
それにしても、千反田はやたらと嬉しそうだ。
72: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:48:13.81 ID:La4hkDje0
トントントン……。
誰かが階段を上がってくる音が聞こえる……。
おっと。いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
73: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:50:14.41 ID:La4hkDje0
える「ここが折木さんのお部屋ですか……」
千反田は、物珍しそうにキョロキョロしている。
別に、見られて困るような物は置いていないが、あんまり見られると恥ずかしい。
366Res/202.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。