81: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:06:54.16 ID:La4hkDje0
える「それじゃ、お邪魔しました」
奉太郎「ああ、気を付けて帰れよ」
える「折木さんもお大事に。では、失礼します」
82: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:08:53.36 ID:La4hkDje0
次の日。俺はいつもの道を、いつものように歩いていた。
風邪は完治した。これも千反田のおかげだろうか。
突然、何者かに背中を思いっきり叩かれる。こんなことをするのは……。
83: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:10:58.52 ID:La4hkDje0
奉太郎「ああ、来たな」
里志は一人でうんうん頷いている。
里志「そうだろうとも。で、何かあったかい?」
84: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:12:55.11 ID:La4hkDje0
里志「ホータローは、彼女の気持ちに応える覚悟、あるのかい」
もちろんある。と言おうとして、俺は言葉を飲み込んだ。
果たして本当にそうなのだろうか。
85: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:14:53.47 ID:La4hkDje0
里志「おっはよう! 千反田さん!」
里志が手を振る。
える「おはようございます、福部さん。折木さんも」
86: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:16:54.86 ID:La4hkDje0
奉太郎「俺を待っていたって言ってたが、何か用だったか?」
える「いえ、用というのではないんです……。ただ……」
奉太郎「ただ?」
87: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:18:54.28 ID:La4hkDje0
放課後、古典部の部室に行くと、既に摩耶花さんが来ていました。
える「こんにちは、摩耶花さん」
摩耶花「あ、ちーちゃん」
88: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:20:54.80 ID:La4hkDje0
摩耶花「……何よ、あいつ結局、ちーちゃんのこと泣かしてるんじゃない。
まったく、あの朴念仁ときたら……」
える「いいんです、摩耶花さん。わたしも悪かったんです」
89: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:22:54.97 ID:La4hkDje0
ガラガラと戸が開きます。
里志「やあ、摩耶花、千反田さん。ご機嫌いかが?」
える「福部さん、こんにちは」
90: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:24:54.04 ID:La4hkDje0
摩耶花「こうなったら、何かお祝いしてあげなくちゃいけないかしらね」
える「そんな! お祝いなんて、大袈裟です! わたしは、お二人の言葉だけで十分です……」
里志「おめでとう、千反田さん。よかったね」
91: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:26:53.54 ID:La4hkDje0
いかんいかん。すっかり遅くなってしまった。
昨日までに提出する宿題があったのだが、休んだことですっかり忘れていた。
おかげで、今まで居残りをする羽目に陥っていたのだ。
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