過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:50:41.70 ID:9g80DiCqo

 プロローグ


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:51:36.63 ID:9g80DiCqo

「お前を追ってここまで来た!」

 怒声にこもった呪詛の棘は、相手の芯にしっかり食い込んだだろうか。と彼女は眼を凝らした。
 いや、あり得ない。それはただの願望だ。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:52:04.46 ID:9g80DiCqo

 第一話 荒野と異形使い



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:52:48.15 ID:9g80DiCqo

 風の音を貫いて警笛が鳴り響いた。
 急いで馬車を飛び出すと乾いた空気に目がひりつく。ティナは一度だけ瞼をこすり、それから駆け出した。

 荒野の風が潤うことなど稀だ。雨が降らないわけではないがこの大地は水はけが良過ぎる。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:53:36.94 ID:9g80DiCqo

 頭部をすっぽりと包むフードが暑苦しい。
 口元を覆う黒布は走るための呼吸を邪魔している。
 両方ともむしり取ってしまいたかったがそれはできない。顔を隠すことは重要だった。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:54:32.01 ID:9g80DiCqo

 悲鳴――というよりはただ単に驚いただけか、声が上がる。
 相手に手傷を負わせることまでは期待していなかったが、それでも襲われている御者から注意をそらすだけの効果はあった。
 今回御者を失うわけにはいかない。人員が足りていないのだ。賊に襲われて人数を減らすのは避けたかった。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/14(金) 20:55:11.16 ID:9g80DiCqo

「護衛はいないんじゃなかったのかよ!」
「こんなの聞いてない!」
 仲間を押しのけてまず二人が逃げた。残る五人を見据え、ティナは右手の革手袋に左の指をかけた。
 気配を察したのだろう、さらに二人が逃げた。
以下略



197Res/110.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice