26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:59:41.16 ID:+1h5mk+to
ワインと前菜らしきサラダが届く。
さすがにドリンクにお茶はなかったから、私は水のまま。
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2012/09/17(月) 15:00:29.87 ID:+1h5mk+to
グラスを乱暴に置いてプロデューサーが言う。
「さっき仕事の話はしないっていったけどさ、ちょっとしてもいいかな」
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2012/09/17(月) 15:01:52.07 ID:+1h5mk+to
だからさ、とつぶやいて、プロデューサーがまたグラスをあおる。
その中身は、もうほとんど空。
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2012/09/17(月) 15:02:24.09 ID:+1h5mk+to
サラダを運んでいた手が震える。
とりあえず口に入れたけど、何の味も感じられなかった。
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2012/09/17(月) 15:02:57.24 ID:+1h5mk+to
「ありがとうございます。でも、ごめんなさい」
「……俺じゃダメか?」
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2012/09/17(月) 15:03:48.80 ID:+1h5mk+to
タイミング悪く、メインのよくわからない名前のお肉が運び込まれる。
お皿がテーブルに置かれる音が、
どこか気取ったざわめきの中に溶け込んでいった。
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2012/09/17(月) 15:04:55.68 ID:+1h5mk+to
「やっぱり、男はだめか」
「はい、あと犬も」
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2012/09/17(月) 15:05:37.34 ID:+1h5mk+to
もうきっと、これでおしまいだ。
視線を落とすと、手つかずのメインディッシュが揺れていた。
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2012/09/17(月) 15:06:34.38 ID:+1h5mk+to
たぶん、決定打。
でも、これでいいんだ。
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2012/09/17(月) 15:07:11.65 ID:+1h5mk+to
その作業を一通り終えると、私は何気なしに外の薄暗い通路を見た。
慌ただしく行き交う案内係や給仕係の人。
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2012/09/17(月) 15:07:42.45 ID:+1h5mk+to
「なあ雪歩」
プロデューサーの声が私を引き戻す。
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