過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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31:1[saga]
2012/09/29(土) 18:26:56.66 ID:9Q3WS8gU0
「……な、なんだか落ち着かんな」
「何言ってるの。堂々としてなさい美緒」

ここは北部ガリアの、とある貴族の館。
テーブルの上に乗り切れないほどに並べられた世界各国の料理、色とりどりの衣装に身を包んだ貴族の子女たち。
以下略



32:1[saga]
2012/09/29(土) 18:27:34.36 ID:9Q3WS8gU0
「は。よ、よくお似合いかと」

思わず言葉がどもる。
少佐の姿を正面から見られない自分が何とも情けない。

以下略



33:1[saga]
2012/09/29(土) 18:28:26.04 ID:9Q3WS8gU0
「ばっ、馬鹿者!き…………貴様はいつも女にそう言うことばかり言っておるのだろう!」
「あら、そんなことないわよ。それとも土方くんのいうことが信用できない?」
「……そう言う聞き方は卑怯だぞロザリー」
「ふふ、それでも『信用できない』とは言わないのね。妬けちゃうわ」

以下略



34:1[saga]
2012/09/29(土) 18:29:07.64 ID:9Q3WS8gU0
「こーら。土方くんは今は私のパートナーなの。ほかの女の人を見ちゃだめ」
「は、も、申し訳ありません」
「もう、正直なんだから。なんだか私が悪者みたいじゃない」

そう言ってグリュンネ少佐は私の頭を軽く小突く。
以下略



35:1[saga]
2012/09/29(土) 18:29:47.50 ID:9Q3WS8gU0
「これはこれは、世に名高きグリュンネ少佐とお近づきになれるとは光栄です……お隣の方は、扶桑の?」
「ええ。私のような田舎者でも、素敵な男性に引き立てて頂ければ少しはましになるかと思いまして」
「ご謙遜も度が過ぎますぞ。この会場の中で、少佐ほど気品にあふれた方はおりません」
「まぁ、お世辞がお上手ですこと。先ほどあちらのご婦人にも同じことを仰っておられませんでした?」

以下略



36:1[saga]
2012/09/29(土) 18:30:31.30 ID:9Q3WS8gU0

「…………よろしいのですか?」
「いいのよ。呼ばれた分の義理は果たしたから。それに、貴方を美緒に返してあげないといけないし」

そう言って少佐は壁際に目を向ける。
以下略



37:1[saga]
2012/09/29(土) 18:31:09.65 ID:9Q3WS8gU0
緩やかな3拍子。
その曲をバックにホールの中央で私の手を取り踊る少佐の姿は、お世辞抜きに美しいものであった。
周りの男たちから感嘆と嫉妬の混じった視線が降り注ぐ。

「さすが上手ね。これまで何人の女の子とこうして踊ってきたのかしら?」
以下略



38:1[saga]
2012/09/29(土) 18:32:04.21 ID:9Q3WS8gU0

「私が目の前にいるのに、心は上の空?…………なんだか自信なくすなぁ」
「い、いえ!そんなことは……少佐は十分に魅力的であられます」
「ありがと。でもその前に『坂本さんの次に』って付くんでしょ?」
「…………」
以下略



39:1[saga]
2012/09/29(土) 18:33:08.76 ID:9Q3WS8gU0
「あ、ごめんね。私らしくもなく感傷的になってたみたい」
「お気分がすぐれないようでしたら……別室へお連れしますが」
「それは…………誘ってるの?」
「い、いえ、そのようなっ!」
「ふふ、冗談よ……そろそろ貴方のお姫様がお怒りみたいだし、優しい騎士さんを返してあげないとね」
以下略



40:1[saga]
2012/09/29(土) 18:36:08.37 ID:9Q3WS8gU0
以上です。
グリュンネ少佐もキャラが分からんので勝手にキャラ付してしまいましたw
本当はもっと天然お嬢様キャラにするつもりだったんですが……なんか妙なことにw

それでは。
以下略



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