過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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953:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:53:44.76 ID:HUNPeX/w0
虫の声だけが響く、月夜の庭。
こちらに背を向けた山川さんはその月光の中に2、3歩踏み出すと、私の方を振り返り、言った。

「……月が綺麗ですね」
「…………っ!」
以下略



954:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:54:28.45 ID:HUNPeX/w0
「ふふ…………あの時、本当に嬉しかったんですから。何度お礼を言っても足りません」
「……ま、まぁ、お助けできてよかったです」
「あの時から……私は、その…………圭助さんの事を……」

そこで再び訪れる沈黙。
以下略



955:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:55:06.01 ID:HUNPeX/w0

「本当は言わないつもりでした。圭助さんのお気持ちが、どこにあるのか十分すぎるほどに分かっていますから。でも」

そこでいったん言葉を切る。

以下略



956:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:55:44.25 ID:HUNPeX/w0
「しかし、私には生涯をかけてお仕えすると決めた方がおります。今はあの方の背中をはるかに望むだけですが、いつかあの方の隣に立つことができれば、と願ってやまない方がおります」

敢えて固有名詞を言わず、私は言葉を続ける。

「ですから……美千子のお気持ちにはお答えできません」
以下略



957:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:56:26.20 ID:HUNPeX/w0
「でも、ありがとうございました。私の中で区切りをつけるにはもう少しかかりそうですけど、少し気分が楽になりました」
「は」
「先ほどの圭助さんのお言葉じゃないですけど、私もいい人を探すことにします」

そう言って小さく微笑んだ。
以下略



958:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:57:12.02 ID:HUNPeX/w0
背後から聞こえてきた声に振り返ると、ウィトゲンシュタイン少佐が立っておられた。

「聞いておられたのですか」
「勝手に聞こえて来ただけじゃ」
「……そうですか」
以下略



959:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:57:44.63 ID:HUNPeX/w0
私の身に何が起ころうと、それでも変わらず翌日の朝は来る。

「……えっと、あの」
「…………旦那様?どうされましたか?」

以下略



960:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:58:22.14 ID:HUNPeX/w0
「……失礼します」
「ああ、土方か。急にすまんな」
「いえ。それでどの様な…………」

朝食後の緑茶を飲む坂本少佐に尋ねる。
以下略



961:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 14:59:03.81 ID:HUNPeX/w0
「私がウィッチを志すにあたって最もお世話になった方だ。今は一線を退いておられるが、剣の腕前は私などと比べるのも失礼なほどだ」

少佐がそこまでおっしゃる北郷少佐の剣の腕前とは……
少し興味が湧いてくる。

以下略



962:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/26(日) 15:02:21.08 ID:HUNPeX/w0
と言う所でここまでです。

最後に北郷少佐出しましたが実は「零」読んでません。
申し訳ありません。

以下略



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