1: ◆H5DcZ7AtN.[saga]
2012/09/24(月) 21:55:38.11 ID:Kgvge6IV0
――ほむらちゃん、最後に一つだけ頼みごとしていいかな?――
――さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん。そして、ほむらちゃん自身を見守って欲しいんだ――
世界の最初で最後の瞬間に交わした彼女との約束。
神話の如き無限の中の片隅で、私は彼女――“最高の友達”とそれを交わした。
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2: ◆H5DcZ7AtN.[saga]
2012/09/24(月) 22:02:06.30 ID:Kgvge6IV0
神様がほんの少しだけ自分勝手な世界の物語。
・注意書き
作者はいい年しての厨二病患者、そして心は豆腐製
3: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/09/24(月) 22:04:49.38 ID:Kgvge6IV0
私の身に奇跡が起きて3カ月が経ちました。絶対に見つからないと言われていた心臓のドナーが見つかったのです。
そして、その奇跡の裏には一つの悲劇があるということを私は知っています。
この人生は神様からの贈り物である、と以前いた学校で教えられました。しかし、私はそれを信じることができません。
何故なら、私が受け取ったのは普通の人生を全うすることすらできない壊れかけの不良品だったからです。
4: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/09/24(月) 22:07:06.72 ID:Kgvge6IV0
2か月ほど前、主治医の先生にこのままいけば退院し、普通の生活を送ることができると言われました。
そして、その日から数えて2ヶ月後が明後日。明日は、退院のための手続きや荷物の片付けで忙しくなるそうなので今日ので最後です。
それは、いつ消えてしまうか判らない身であることを悟った頃から始めた、私自身の存在証明。
処方箋の裏に鉛筆で描いた花瓶から始まったそれは、入退院、転院を繰り返すたびに色、深さを増やしていき、
5: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/09/24(月) 22:08:23.39 ID:Kgvge6IV0
一方で、私はこの趣味に多少の誇りのようなものを持っています。
モデルの人と話していくうちに、垣間見るその人の笑顔のかけら、それらを組み合わせて
最高の笑顔を想像し、創造します。
写真の場合、肌の色は誤魔化せますが、表情までは偽ることはできませんが、絵なら絵具と輪郭線、筆遣いでどうにかできます。
6: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/09/24(月) 22:10:10.07 ID:Kgvge6IV0
とりあえず今日の分は終わり
誰も見ていないと思うのであまり心配しないが
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/24(月) 22:16:16.72 ID:x9pHDoK2o
ほう・・・期待支援
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/09/24(月) 22:41:13.21 ID:SMmfXStQo
おつきたいしえん
9: ◆H5DcZ7AtN.[saga sage]
2012/09/25(火) 18:32:41.30 ID:S1wqPnyB0
校長室で転入の手続きを済ませた私は、先生に導かれつつ、近未来的な建物の廊下を歩いて教室に向かっています。
教室を囲むガラス越しに突き刺さる好奇の視線が、私から余裕を奪っていく…。
いくら転院を繰り返していたとはいえ、これだけの視線に晒されたことはありません。
転校一日目で心が折れそうです……。
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