11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:45:12.20 ID:egDxkjz6o
「ホグワーツでは」
ダンブルドアは言葉を続けた。
「魔法を使うことを教えるだけでなく、それを制御することも教える。きみは我々の学校では教えることも許すこともないやり方で、自分の力を使ってきた。魔法力に溺れてしまうものは、きみが初めてでもないし最後でもない。しかし、覚えておきなさい。ホグワーツでは生徒を退学させることができるし、魔法省は――そう、魔法省というものがあるのじゃ――法を破る者をもっとも厳しく罰する。新たに魔法使いとなる者は、魔法界に入るにあたって、我らの法律に従うことを受け入れねばならない」
「はい、先生」杏子がまた言った。
杏子は盗品を出し終わると、ダンブルドアを見て、素っ気なく言った。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:46:05.80 ID:egDxkjz6o
ダンブルドアは教材リストの入った封筒を杏子に渡し、孤児院から「漏れ鍋」への行き方をはっきり教えた後、こう言った。
「周りのマグル――魔法族ではない者のことじゃが――その者たちには見えなくとも、きみには見えるはずだ。バーテンのトムを訪ねなさい」
「わかりました」
杏子が呟いた。それから、抑えきれない疑問が思わず口を衝いて出たように、杏子が聞いた。
「アタシの父さんと母さんは魔法使いだったのか?」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/28(金) 09:49:51.58 ID:hlgUIzyDO
これは期待
ただ、詰めすぎ感が。
会話文の後に1行、間を空けて改行したほうが見やすいかと(普通の文章も、長くなる場合は)
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/28(金) 10:21:15.45 ID:yAsvlCCwo
内容は読みやすい文章だな。本格的なクロスっぽいしこれは期待せざるを得ない。
ただ横書きで文字がみっちり詰め込まれると見にくいから段落ごとに一行空けてくれると助かるかも。
続き待ってます。
15:了解。こんなかんじでどうでしょ[saga]
2012/09/28(金) 10:43:40.33 ID:egDxkjz6o
杏子は「漏れ鍋」を見つめて呟いた。
ちっぽけな薄汚れたパブだった。足早に道を歩いてく人たちは、
パブの隣にある本屋から反対隣にあるレコード店へと目を移し、
真ん中の「漏れ鍋」にはまったく目もくれない。
マグルに見えないとはこういうことかと考えながら中へ入った。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 10:44:14.44 ID:egDxkjz6o
「杏子!佐倉杏子!」大男に呼ばれた。佐倉だってと少しざわつく。
「アンタ誰?」訝しげに大男を見つめる。
「ホグワーツの森の番人、ハグリッドだ。おまえさんの案内を務める」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 10:44:52.15 ID:egDxkjz6o
「あんたがハグリッド?なんというか……でかいわね。よろしく。そっちは?」
「佐倉杏子、おまえさんと同じイッチ年生だ」
「そうなんだ!よろしくね!」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 10:46:14.08 ID:egDxkjz6o
「まどか!あんたも呼ばれてたの?」
「う、うん。手紙で……」
「鹿目まどか!よろしく!」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 10:47:07.30 ID:egDxkjz6o
「暁美ほむらか!」
「ええ」
振り下ろされた手を避けて少女が答えた。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 10:59:38.97 ID:egDxkjz6o
「ちょっとそれどういう意味?」さやかがつっかかる。
「さてね、お、クィレル教授!」
ハグリッドがいかにも神経質そうな白い顔の若い男に呼びかけた。片方の目がピクピク痙攣している。
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