64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/30(日) 12:56:24.10 ID:eSSveo1wo
「マグルと暮らすってどんなかんじなの」
「両親は死んだわ。魔法界で一人で暮らしていたわ」
「そうなの? ごめんね」さやかは本当にすまなそうな顔をした。
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/30(日) 12:57:44.30 ID:eSSveo1wo
「ところでその膝のねずみはなんだ?」
「私のペットだよ。スキャバーズって言うんだ。やたら長生きだけど寝てばっかでね……」
ねずみはさやかの膝の上で死んだようにグーグー眠り続けている。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/30(日) 12:58:59.50 ID:eSSveo1wo
杏子は朝食がまだだったので、勢いよく立ち上がった。杏子は通路に出た。
孤児院では甘い物を買う金なんか持ったことがなかった。でも今はポケットの中で金貨や銀貨がじゃらじゃら鳴っている。
持ち切れないほどのポッキーが買える……でもポッキーは売ってなかった。
そのかわり、バーティー・ボッツの百味ビーンズだの、ドルーブルの風船ガムだの、蛙チョコレート、かぼちゃパイ、大鍋ケーキ、杖型甘草あめ、それにいままで杏子が一度も見たことがないような不思議な物がたくさんあった。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/09/30(日) 13:02:48.08 ID:eSSveo1wo
今日はここまで。
死んでも完結させると言いましたが、死後の都合がつかなくなってしまったので、そのときはごめんなさい。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/30(日) 13:35:42.92 ID:tKkUWN2DO
笑った
死後は無理だな、うん
何にしても乙
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/09/30(日) 14:25:06.82 ID:14qD54Byo
乙
70: ◆fG4qOWmicojn[saga]
2012/10/01(月) 11:32:19.77 ID:n6SrTlTIo
それからの三人は夢中でお菓子をあさった。
「これはなんだ?」
杏子は蛙チョコレートの包みを取り上げて聞いた。
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:33:02.47 ID:n6SrTlTIo
「ダンブルドアだ」
杏子はカードの裏を読んだ
アルバス・ダンブルドア
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:34:55.07 ID:n6SrTlTIo
「でもマグルの世界では写真は全く動かないよ」
「そうなの? 変なのー」まどかが驚いたように言った。
ダンブルドアが写真の中にソーッと戻ってきてちょっと笑いかけたのを見て、杏子は目を丸くした。
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:35:57.68 ID:n6SrTlTIo
「ヒキガエルがそんなに大事かね」杏子がそう言った。
「大事なの!」
「なにムキになってんだ? ひょっとしてあの坊やが好きなのか?」
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:36:45.76 ID:n6SrTlTIo
そんなことを話していると、またコンパートメントの戸が開いた。今度は、ヒキガエル探しの恭介じゃなかった。
男の子が三人入ってきた。四人は真ん中の一人が誰であるか一目でわかった。あのマダム・マルキン洋装店にいた、青白い子だ。
「ほんとかい? 桃色の子が鹿目の子で、このコンパートメントにいるって聞いたんだけど。それじゃ、君なのか?」
青白い頬にピンク色がさした。
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