75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:37:15.95 ID:n6SrTlTIo
「へーえ美樹」
マルフォイはせせら笑うと、まどかに向かって言った。
「鹿目君。そのうち家柄のいい魔法族とそうでないのとがわかってくるよ。間違ったのとはつき合わないことだね。そのへんは僕が教えてあげよう」
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:38:22.59 ID:n6SrTlTIo
「もう一ぺん言ってみろ」さやかが叫んだ。
「へえ、僕たちとやるつもりかい?」
「いますぐ出ていかねーならな」杏子が言った。
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:39:03.87 ID:n6SrTlTIo
「お帰りはあちらよ」 金髪を縦ロールにしていて、花形のヘアアクセサリーをつけている少女が言った。
「なんだと?」ゴイルが言った。
「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:40:03.30 ID:n6SrTlTIo
「私、美樹さやかです。こっちが鹿目まどか、佐倉杏子、暁美ほむらです」
「やぁ。僕はキュゥべえ」マミの後ろから白い耳の長い可愛らしい四足生物が現れて言った。
「うわっ何?」さやかとまどかが驚いた。
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:41:26.69 ID:n6SrTlTIo
「鹿目って有名なのか?」杏子が聞いた。
「お母さんが魔法省の重役なのよ。かっこいいわよー絢子さん」さやかが答えた。
「じゃあマルフォイは?」
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:43:51.12 ID:n6SrTlTIo
まどかは緊張で胃がひっくり返りそうだったし、さやかは髪の色に近い顔色をしていた。四人は通路にあふれる人の群れに加わった。
汽車はますます速度を落とし、完全に停車した。押し合いへし合いしながら列車の戸を開けて外に出ると、
小さな、暗いプラットホームだった。夜の冷たい空気にまどかは身震いした。
やがて生徒たちの頭上にユラユラとランプが近づいてきて、四人の耳に懐かしい声が聞こえた。
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:45:59.67 ID:n6SrTlTIo
一斉に声が湧き起こった。
狭い道が急に開け、大きな湖のほとりに出た。むこう岸に高い山がそびえ、そのてっぺんに壮大な城が見えた。
大小さまざまな塔が立ち並び、キラキラと輝く窓が星空に浮かびあがっていた。
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:48:23.41 ID:n6SrTlTIo
「ホイ、おまえさん!これ、おまえのヒキガエルかい?」
みんなが下船した後、ボートを調べていたハグリッドが声を上げた。
「トレバー!」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:51:46.24 ID:n6SrTlTIo
「ホグワーツ入学おめでとう」マクゴナガル先生が挨拶した。
「新入生の歓迎会がまもなく始まりますが、大広間の席につく前に、皆さんが入る寮を決めなくてはなりません。
寮の組み分けはとても大事な儀式です。ホグワーツにいる間、寮生が学校でのみなさんの家族のようなものです。
教室でも寮生と一緒に勉強し、寝るのも寮、自由時間は寮の談話室で過ごすことになります。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:53:56.92 ID:n6SrTlTIo
まどかはドキドキしてきた。試験?全校生徒がいる前で?でも魔法なんてまだ一つも知らないし――
一体全体私は何をしなくちゃいけないんだろう。ホグワーツに着いたとたんにこんなことがあるなんて思ってもみなかった。
まどかは不安げにあたりを見わたしたが、他の生徒も怖がっているようだった。しかし杏子とほむらは平然としていた。まどかもそれを見たら落ち着いてきた。
突然不思議なことが起こった。まどかは驚いてほむらにしがみついてしまった。さすがの杏子も目を丸くしていた。さやかは悲鳴をあげた。ほむらはしがみつかれてピクリとしたが、それ以上の反応を見せなかった。
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:56:27.46 ID:n6SrTlTIo
「新入生じゃな。これから組分けされるところか?」
太った修道士が一年生にほほえみかけた。二、三人が黙ってうなずいた。
「ハップルパフで会えるとよいな。わしはそこの卒業生じゃからの」と修道士が言った。
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